【2022年05月22日】
ある日、友達がグループLINEに1枚の写真をあげました。その内容が「大学時代にお世話になった教授がSLの車内で特別講義をする」というものでした。
ちょうどこの日が休みだった私は、久しぶりにご挨拶したいというのもあって参加をする事に。
距離がありすぎて、往復するだけで元が取れちゃうので休日おでかけパスを使って乗っていきます。
当然ながら乗車時間も長いので今回もJREポイントを使ってグリーン車に乗車。
"モーニング"にチョコバナナメロンパンと午後の紅茶レモンティー。
ちょいちょいすやぴを挟みつつ2時間揺られ、辻堂駅から数えること24駅目の熊谷駅で下車。グリーン車に乗ってたとはいえ特急ではなく通勤車両なので2時間ずっと座ってると流石にケツが割れた(学生時代、ずっとこれを往復やってたって考えるとやっぱり頭おかしい...)。
一緒に乗る友達と合流し、車内講義をする教授に久しぶりに会ってご挨拶したのち、秩父鉄道秩父本線に乗り換え。
秩父鉄道でもフリーきっぷを購入していきます(やっぱり普通に往復で買うよりも安い)。
そして熊谷駅から乗るのが、この日のメインイベントと言うべきSLパレオエクスプレス。先頭の蒸気機関車はC58形363号機で、全国で動態保存されているC58形2両のうちの1両です。
私にとって実はこれが人生初のSL乗車だったり。目の前で蒸気を噴いてる姿は何度かありますが、実際に乗るのは初めてです。
後ろに牽引されている客車は12系で、かつて国鉄で使われてた車両が秩父鉄道に譲渡されて走っています。当時は方向幕にLEDという概念は存在していないので、"サボ"と呼ばれるプレートを専用の場所に差し込んで行先(走行区間)を掲示しています。
友達が予め指定席を取ってくれたので、今回は指定席に乗車(といっても2022年からは全席指定になってる)。指定席券がJRや他の私鉄のような切符じゃなくて紙っぺらっていうのがもうDA𝑆𝑎𝑖𝑡𝑎𝑚𝑎 𝑄𝑈𝐴𝐿𝐼𝑇𝑌って感じ。
因みにSLパレオエクスプレスは「臨時急行」扱いなので、令和の時代には珍しく"急行料金"が発生する列車です。
という事で急行「SLパレオエクスプレス」三峰口行き、乗ってきます。
車窓に若干見えた熊谷サティ。いつでもどこでもイオングループ。
車内販売にあったジェラートを購入。気分的にチョコが食べたかった。
パレオエクスプレススゴクカタイアイス(!?)
...というくらいには硬くて冷たかったので、いい天気で気温も結構高かったので染み渡る冷たさでした。
ふかや花園駅の通過手前で見えた、建設中の花園プレミアム・アウトレット(仮)。2022年秋開業予定で、プレミアム・アウトレットシリーズでは現在最大規模の御殿場プレミアム・アウトレットを上回る規模になるのだそう。
"埼玉県北最大のターミナル駅"こと寄居駅。東日本旅客鉄道(JR東日本)、東武鉄道(東武)、秩父鉄道(秩鉄)の3社が乗り入れているので、会社の数でいえば大宮駅と変わらない規模。なお利用者数...
ここから池袋、八王子、高崎、川越に行けるってすごい! ※1本で行けるとは言ってない
上長瀞〜親鼻間にある、撮影スポットとしても有名な荒川橋梁。名前の通り下を流れるのは関東有数の大河川である荒川。長瀞渓谷と呼ばれる景勝地なので、景色はとても良かったです。
和銅黒谷駅を通過中、日本で最初の貨幣とされている「和同開珎」のもととなる和銅が採掘された遺跡があり、その山中に麓から見える「和銅」と書かれた場所を発見(車掌の案内で)。
ただ、我々が座っていたのが文字が見える方向とは反対側の座席にいたこと、さらに和銅黒谷駅に退避中の貨物列車がいたことで写真を撮るタイミングがごっつ難しかったですが、連結部分の隙間という一瞬のチャンスを狙って撮影に成功。
2時間40分かけて終点の三峰口駅に到着。結構時間かけていったなぁと思ったけど、良く考えればSLなので速度は出せないし出さない。いつも時間に追われる通勤車とは違って、のんびりとした時間を過ごせたなと思いました。
到着が昼過ぎだったので、そろそろ昼飯を食べたい頃だったので、2人で話し合って別の場所で昼飯を食べる事に。なので三峰口駅での乗り換えは5分という爆速ぶり。
という事で普通列車に乗ってやってきたのは御花畑駅。隣接する西武秩父線の西武秩父駅と合わせて秩父市の中心駅です。
秩父のシンボルである武甲山もよく見えました。石灰がもりもり採れるので山頂付近が特徴的な形をしています(秩父鉄道もこれで儲かってる部分がある)。
昼飯を求めて辿り着いたのは「西武秩父駅前温泉 祭の湯」にある"呑喰処 祭の宴"というフードコート。
埼玉といえば、そう。武蔵野うどん
ということでフードコート内にある「秩父そば・武蔵野うどん」でつけ肉うどんを食べました。
これは友達が買ってきてくれた、秩父市のB級グルメであるみそポテト...をみんなでつまめる仕様にしようとフライドポテトに味噌をぶち込むというなかなかのもの。
昼飯をしばいた後は、秩父市街地をぶらり散策。やってきたのは番場商店街。秩父神社の参道の役割も持っています。
ふらっと立ち寄ったのは「秩父ははそたい焼き」。名前通りたい焼きのお店ですが、友達がここのたい焼きがオススメなんだとか。
という事で、私もアップルカスタードのたい焼きを購入。それにしても餡が鯛の中に収まってないという分量の多さ。とはいえ、食べ歩きするには申し分無い大きさなので、そのまま番場商店街を練り歩き。
秩父鉄道との踏切の手前にある標識。電車のデザインが主流な中、ここには昔ながらの汽車デザインの標識が現役で立ってます。目の前の踏切もSLが走っていきますからね。
やってきたのは、ウニクス秩父の隣にある「道の駅 ちちぶ」。友達がよくここで野菜を買っているという事で、今回もそんな感じで買っていました。
道の駅ちちぶ内で湧き散らかしてるちちぶの水。自由に飲んだり持ち帰ったり出来る天然水。実際おいしい。
道の駅ちちぶに隣接するこの建物。一般市民の家のように見えますが、実際は秩父セメント(現在の太平洋セメント)の旧工場母屋。実際に使われてたもので、保存のためにここに移設されました。
先程ちらっと通ったウニクス秩父にある映画館「ユナイテッド・シネマ秩父」仕様のポテくまくんと武甲山。なかなかのツーショだし、秩父市はどこまでポテくまくんを推しているんだ...という感じ。
散策がてらの用事も終わったことだし、そろそろ電車に乗って熊谷に戻ろうか...と思ったら、ちょうど電車が出ていってしまったので、次の電車までまた空き時間が発生。という事で、秩父駅前にある「じばさん商店」へ。
なんとここ、約2ヶ月前の2022年3月24日に開業したばかりだった。
入口近くのコミュニティスペースには踊るロボットがいました。デビューしたばかりなのか、初心者マークをつけていました。
ワンコイン(100円)で秩父の地酒が飲める自販機なるものを発見。
選ばれたのは「秩父錦」。100円なので本当に試飲レベルでサクッと飲める分量です。
乗車予定の電車の発車時刻が近づいてきたのでぼちぼち秩父駅へ。堂々と都市名を名乗っていますが、秩父市の中心駅は隣の御花畑駅です。が、一応市街地にある駅ではあります。
改札内には秩父市を舞台としたアニメ3作品と秩父鉄道の鉄道むすめ「桜沢みなの」のパネルが並んでいました。秩父も意外とこういうのに力を入れてるんですよ(というか埼玉県自体がかなり推進してる)。
ここから乗るのは急行「秩父路」熊谷行き。車両は専用車両の6000系です。
秩父路は令和の時代に珍しく"急行料金"が存在しており、210円で急行券を購入する事で乗車出来ます。ですが、2022年3月12日に秩父鉄道にPASMOが導入された記念として暫くの間は急行料金無しで乗車出来ます。
全然リクライニング出来ん。
急行列車とはいえ、元々は西武鉄道で通勤列車として走っていた車両を譲渡されたものだから仕方ないといえば仕方ない。
しかも、運悪く座席の脇にある腕を置く場所がぶち壊れているという仕様。
途中、暖かな陽射しに若干すやぴしながら終点の熊谷駅に到着。行きがSLでのんびり走っていたので、急行という事も相まって電車が大変爆速に感じました。
熊谷に戻ってきたとはいえ、帰るにはまだ早く...かといって予定は完全に無だったので、とりあえず後輩ちゃんを召喚。
5600億年ぶりに熊谷駅周辺をふらふら。
「アニメイト 熊谷店」の前にあったラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のガチャポンを回したら、推しキャラである天王寺璃奈が出た。勝った。
熊谷駅北口に最近出来た東横イン。意外とデカくてびっくりした。
熊谷駅北口に隣接する商業施設のニットーモールにあるゲームセンターでBanG Dream!のガチャガチャを回したら推しキャラである山吹沙綾が出た。また勝った。
いい感じに時間を潰せたので、ぼちぼち帰路へつくことに。また熊谷駅から今度は高崎線に乗ります。
また2時間同じ電車に乗るので、ケツへの負担軽減のためにもちろんグリーン車課金芸。
2時間も乗っていれば晩飯をしばく時間もあるので、ニューデイズで買った冷やし中華を食べました。
Japanese SAKEを吸いたい気分だったので、後輩ちゃんおすすめの熊谷の地酒「直実」を購入。
あとはゆっくりSAKEをしばきながら、東京23区内を全力でぶち抜いて帰宅。
それでは、お疲れ様でした!
by 新宿三丁目