【2020年09月20日】
大手私鉄16社のうち、私がまだ乗ったことがない会社が3つあります。それが近畿日本鉄道(近鉄)、阪神電気鉄道(阪神)、名古屋鉄道(名鉄)です。
今回はそのうち、ある特急に乗るという目的も兼ねて近鉄に乗りました。
同行してくれたオタクが「鶴橋駅の方が色々な電車が見れる」と教えてくれたので普通列車で鶴橋駅まで移動しました。
しばらく電車観察をしたあと、時間の都合が良かったので早速ですが特急に乗りました。
近鉄特急「ひのとり」です。
去年デビューしたばかりの特急です。大阪難波駅から大和八木駅まで乗車。
フットレストがついている事に驚きました。夜行バスでしか見たことがなかったので、電車にもついているんだなと知ることが出来ました。またリクライニングが、通常の背もたれだけが倒れるのではなく、座る部分と連動して動く仕様だったので、後ろを気にせず倒すことが出来ました。
私の記憶の限りで見た車両とは全然違うやつだったので、時代も進んだものだなぁと感じました。
なんと、ここでも都合のいい時間に発車する特急があったので乗ることに。
当然ながら今は桜の季節でもありませんし、紅葉の時期はもう少し先です。車内は空きまくってました。とても静かな車内でした...
が、吉野線、勾配を上がっていくので線形が急です。どぎついカーブが多かったのでやかましかったです。でもそれが「あぁ、山を登っているな〜標高上がってんなぁ〜」と実感させてくれました。
座席にはやっぱりフットレスト付き。後ろは誰もいなかったのでフルリクライニングです。やや古めの車両でしたが、贅沢な時間を過ごせました。
約40分間の贅沢をしたのち、吉野駅に到着。
この後控えているメインイベントまで時間があったので、少しではありますが吉野観光に。
記憶の限りでは、おそらく人生初のロープウェイ乗車でした。ほぼ山の斜面に沿って登っていくこともあり景色は非常に良かったのですが、先述の通りシーズン外れなので広がっているのは一面のGreen Forest.
紅葉の季節になればすごく綺麗だろうなぁと思いました。いや、絶対綺麗。
駅から伸びる道も人は疎らです。逆にそれくらいの人通りの方がゆったりした雰囲気で観光出来るのでこれはこれで良かったです。
しばらく歩くと目の前に立派な建物が。
国宝で世界遺産でもある「仁王門(におうもん)」です。
ただ、この時は修復工事の真っ只中だったので、まだ本当の姿ではありませんでした。修復工事が完了した後にまた訪れたいと思います。
そして、この門をくぐると(実際は左奥に階段がありそちらを通りました)、またしても立派な建物が。
「金峯山寺(きんぷせんじ)」です。こちらも国宝であり世界遺産です。
現在のような機械も無い時代に、こんなに精密で立派な建物を造り上げた昔の人々は本当に凄いなと。
もちろん、参拝も忘れずにしました。何をお願いしたかは............秘密です。
奇しくもこの1ヶ月後に御開帳があるらしいのですが、暫く行ける時間は無さそうなので、残念ながらこの目で確かめることが出来なさそうです...
本当はこの先もずっと観光地としてはあるのですが、時間の関係で吉野観光はここまでです。
再びロープウェイに乗って吉野駅まで戻りました。
さ、いよいよです。この日のメインイベントはもう既に吉野駅にいました。
Kintetsu Sightseeing Limited Express "Blue Symphony"!
今回、関西に行ったのはこれに乗るためです。
でかでかとロゴも入っています。
そもそも、どうして総延長500km以上もありながらひと区間も乗ったことない鉄道会社の、しかも観光特急に乗りたいなどと言い出したのか。
きっかけは、"アイドルマスター ミリオンライブ!"です。
ここだけ切り取ると何も関連性が無いように見えますが、ミリマスの楽曲に「Blue Symphony」という曲があります。
そしてこの観光特急の英語名は写真にも載っている通り「Blue Symphony」です。
そういうことです。
とはいえ、つい数ヶ月前まではこの特急の存在は知らず、増してや近鉄の"き"の字も言ってこなかった私がここまで"近畿日本鉄道"という鉄道会社を好きになるとは思ってもなかったですよ、ほんとに。
もともと楽曲の方のBlue Symphonyは個人的にとても好きな曲調で、ミリオンライブの好きな楽曲ランキングでも常に上位なので、この特急を好きになった大きな要素だと思います。
折角なので、同行してたオタクに写真を撮ってもらい、念願のツーショットをキメました。
特急の名称としては「青の交響曲(あおのシンフォニー)」なのに英語表記だから思いっきりBlue Symphonyなんだよな...うーん、どうみてもめっちゃBlue Symphonyだよ...
乗車。
流石は観光特急。車内が装飾されていて贅沢な雰囲気を感じます。
今回の席は、向かい合わせのタイプでした。机の上にスタンドライトまであって、まるで寝台特急の食堂車の様な雰囲気がありました(私が寝台特急に乗ったことが無いことは内緒で)。
車内販売のメニュー表もあり、地元の特産品やオリジナルグッズなど様々なものが売られています。
ということで、2号車にあるラウンジに行き早速昼食を兼ねて頂くことに。
写真手前が私が注文したもので、柿の葉寿司と吉野梨ハイボールです。
これを買いに行った時、出発直後だったので同じように並んでいる乗客が多く、私は連結部近くで待っていたのですが、そこでこの車両の"現実"を聴いてしまった気がします。
というのも、青の交響曲は「観光特急」ではありますが、このために新造された車両ではなく、元々一般車(いわゆる通勤車両)として運用されている6200系という車両の1編成を観光特急用に改造した車両なんです。
何が現実なのかというと、車両性能はぶっちゃけ改造前である一般車の6200系とほぼ変わらないので走行中のモーター音がすごいんです。ただ、既に書いてますが吉野線は線形がどぎついのでそれほど速度を出さないため、直線を120km/hでふっ飛ばしているときのJR東日本の某車両みたいなうるささは無いです。
それでも、一般車に比べて座り心地が良い事、座席配置がクロスシートで机付き、大きな窓がある、特急料金+特別車両料金を払っているということもあり贅沢な気分に浸れることは間違いなしです。
なので、こんなにゆったりした状態で昼間っから電車内で飲む酒が最高でしたね。本当に気分が良くなりました。
といった感じで約1時間40分の至極の時間を過ごしたのち、南大阪線の起点である大阪阿部野橋駅に到着。
いや本当に最高だった...
ありがとう、青の交響曲...!
やっぱりBlue Symphonyなんだよな...
さて、大阪阿部野橋駅に到着したはいいのですが、南大阪線の単独駅なので近鉄の他の路線に乗り換えられません。ですが......
目と鼻の先に天王寺駅が...!!
一旦、JRにお世話になります。
駅名標は思いっきり関西本線ですが、大阪環状線方面に行くやつに乗りました。
西九条駅まで乗車。
西九条駅で乗り換えます。察しのいい方はもう気がついたでしょう。
冒頭でも書きましたが、阪神もまだ乗ったことがありません。つまり、初乗車です。
ですが、大阪難波方面に乗ったので乗車距離は西九条→大阪難波のたった3.8kmでした。
「阪神電車に乗ってる!」という実感が薄いまま再び近鉄線内に突入。そのまま今日の起点である大阪難波駅を通り過ぎて奈良線へ。
正直なこと言うと、この区間は眠気が襲来していたので記憶がほぼありません。
気がつけば近鉄奈良駅に到着していました。約10年ぶりに奈良に来ました。
特に何かをしたわけでもなく、以前より観光客が減ってのびのびとしている奈良公園の鹿たちを眺めて再び駅に戻りました。
記念に奈良市街地を撮影。
奈良市はJRよりも近鉄の方が栄えているので、ここが奈良市の中心市街地です。
こんな場所で降りて、どこへ向かったのかというと...
新田駅です。またJRです。
宇治駅で下車。ちょっと寄り道です。
ここは、同行してたオタクが行きたいと言ったので私も着いていくことにしました。
ところがいきなり、家から遠く500km離れた地でまさかの夕飯がサイゼリヤに。
私はいつものようにペペロンチーノ+パスタもう1品という組み合わせにドリンクバーで済ませました。
夕飯を済ませて、ざっくり宇治観光です。
JR奈良線の宇治街道踏切です。現在、この区間で複線化工事が進められていて、それに伴ってこの踏切が廃止になるそうなので見納めに撮りました。
JR小倉駅方面を望む。橋の向こうの線路すぐ左に見える白い構造物が将来の奈良方面の線路になります。現在供用されている線路は反対側の京都方面の線路になる予定です。
道路を渡って平等院鳳凰堂に続く「宇治表参道」。観光シーズンを外れており、店舗の多くが閉まっている時間帯ということもあって人はほぼ居らず、静寂に包まれていました。
日没間際の宇治川がとても綺麗でした。
ざっくり宇治観光を終えて宇治駅へ。
ここからは少しだけ京阪にお邪魔します。
宇治駅構内にあった国勢調査100周年記念の「響け!ユーフォニアム」コラボポスターです。前回の国勢調査はよく覚えているので、あれからもう5年も経ったのか......
勿論乗り換えるのは...
乗車予定の電車の1本前に一般特急の「ACE(エース)」が発着してました。これで、"しまかぜ"以外の特急車両は見たんじゃないかというくらいですね。
そろそろ立体交差した方がいい駅ランキング第2位の大和西大寺駅で再び奈良線に乗り換えました。
この時の乗車中は、はっきりと「近鉄奈良線に乗っている」という記憶があったのですが、日没後だいぶ経って真っ暗だったので外は何も見えませんでした。
そのまま乗り続けて大阪難波駅で下車。この旅の起点に戻ってきました。
実は大阪難波駅の駅名標、12時間前に乗る時に撮り忘れるというやらかしをしたのでこの時に撮りました。
これにて全行程終了です。
近鉄は合計245.4km乗車しました。1日でひとつの会社の路線にこれだけ乗ったのは初めてでした。
流石は日本一長い路線網を持つ私鉄ですね。特急も種類が多くて、見ても楽しい乗っても楽しい、やっぱり最強コンテンツですね。
これはおまけですが...
青の交響曲の車内で同行していたオタクに2冊のフロアガイドを渡されました。
左がイオンモール茨木、右が泉ヶ丘ひろば専門店街です。
私のイオンモールコレクションがまた増えました。
それでは、お疲れ様でした!
by 新宿三丁目
今回のフロアガイド回収実績▼
大阪府:2箇所(うち2箇所引き取り)
公式サイト▼
青の交響曲(シンフォニー) Blue Symphony|近畿日本鉄道