【2022年08月06日】
2022年9月23日に九州に新たな新幹線が開業する。それが西九州新幹線なのだが、その列車名は"かもめ"。もう既に長崎本線を走る特急に名前がある...つまり新幹線に名前を譲って在来線特急としては消滅する事である。
なので、知り合いのオタクと在来線特急であるうちに葬式しにいこうとなり、九州で翌日に推しのイベントに参戦するのでそれに乗じて乗る事となった。
というわけで、東海道本線の始発に乗って移動開始。横浜駅で京浜東北線に乗り換えて、ひとつ隣の東神奈川駅でさらに横浜線に乗り換えた。
この時、対面に横浜線の車両が止まっていたのでクソ駅の割には優しいじゃんと思っていたら、別のホームに止まっていた別の電車が先の発車と放送が入った。これにブチ切れながら跨線橋を走って乗ったので、やっぱりこの駅は世界一ゴミカスターミナル駅。
新横浜駅からは東海道新幹線に乗車。長距離移動勢が多いのか、重い荷物を抱えた客がいっぱいいた。
乗るのは「のぞみ79号」博多行き。のぞみ1号よりも早く、新横浜駅に最初に発着するのぞみです。
ここから4時間45分間の長い乗車の始まり。
乗車時間が長すぎて移動中に何か食っておかないとやばいので、JR東海の新横浜駅改札内の売店に売っていた明太牛たん弁当を買って食べた。
この"やまや"という会社は博多の有名な明太子メーカーだったらしく、これから九州行くのにもうすでに九州の味を堪能してるアホになっていた。
特に深い意味は無いけど、お茶は静岡茶のペットボトルを購入。
富士山が見える山側の座席に座ったのに、肝心の富士山はおろか手前の愛鷹山すら見えないって何。まあでも静岡が天気悪くても、目的地はここから800km先だから全然関係無いんだけどね...
山陽新幹線に直通して最初の駅である新神戸駅でゲリラ豪雨に遭遇。ここは駅の前後がトンネルだから、停車とほぼ同時に窓が秒でずぶ濡れになった。
今朝、淡路島を舐め回してた雨雲がそのまま神戸市街地を強襲していったらしい。
乗車時間が本当に長いので、ちょいちょい爆睡部しててもまだまだ着かないなんてことがあった。
そして関門海峡を越えて九州に到達。うん、めっちゃ晴れてるじゃん。これで天気の心配はしなくて良さそう。
そして4時間45分間の長ーい乗車を終えて、終点の博多駅に到着。まだこれから旅行が始まるというのにもうお疲れ様状態。
でも博多駅でチキチキ乗り換えチャレンジが控えていることを忘れてはいけない。このデカいターミナル駅で新幹線から在来線の乗り換えがたったの9分。しかもその間に新幹線と在来線それぞれの駅名標の撮影、切符を持ち帰るために有人改札の窓口凸、これから一緒に行動するマッ缶配布オタクとの合流をしなければいけない。
博多駅の改札外滞在時間たったの20秒で即在来線ホームへ。
そしてここから乗るのが特急「かもめ17号」長崎行き。この特急こそがこの日の一番の目的であり葬式対象である。車両は885系です。
博多駅9分乗り換えチャレンジ、成功───
しかも今回はなんとグリーン車に乗れることに。885系の下り方面先頭車は前半分だけがグリーン席のため、写真のように扉で仕切られています。
扉の向こうはこんな感じ。先頭車両なので、この時は停車中で曇りガラスになっていますが、走行中は前面展望が出来る仕様に。
そして注目の座席は、なんと一番前...！一緒にいるマッ缶配布オタクが争奪戦を制して切符取れたらしい。グリーン車の一番前は寝そべりぬいぐるみが複数置けるくらいテーブルが広くて神。
最前管理部になれたのでいざ前面展望を...って窓小さっ！
運転席との仕切りは全面ガラス張りなのに、運転台が高い位置にある上に車両のフォルムが流線型なので全然前が見えない。終。
グリーン席で気分がいいのと前面展望出来なくて悲しいという感情が複雑に混じりながら、酒を買い忘れたと言ったらオタクが分けてくれた桃サワーをしばきながらゆったり乗車。
鳥栖駅。博多駅からここまでは鹿児島本線を走行していましたが、ここからは長崎本線へ直通。
前面展望がダメならせめて車窓だけでも味わっていこうと思ったらこれ。もう最悪。静岡のあの時より酷い天気。
何も見えねぇ...
というかさっきよりも酷くなっててオワオワリ。
「次は、肥前山口」、"885系の特急かもめ"として私がこの表示を見るのは多分これが最初で最後。西九州新幹線の開業で駅名が変わっちゃうから。
もう一度頑張って前面展望してみたら、豪雨でずぶ濡れになってて見えなかった。もうやだ。
多良駅で対向列車と行き違い。特急停車駅ぶってるけど、無情にもドアは開かずに君の前を通り過ぎていくんだよ。
いや、停車するならドア開けて客扱いせぇ。数分間止まるんだから停車駅にしたってええやろ。
電車はそのまま有明海を臨みながら走ったけど、反対側だから全然見えないんだわ。
浦上駅。終点まであと1駅...この葬式もあと少しで終わってしまう。
いよいよ長崎駅構内へ。もうすぐそこに車止めがあるので下車の時間。
というわけで終点の長崎駅に到着。2時間弱のいい時間でした。
西九州新幹線が開業してしまうと、この車両がこのホームに来ることは無くなってしまうので、長崎駅の駅名標とのツーショットも（私は）これで見納め。
しっかりと「長崎駅にいる885系の特急かもめ」を目に焼き付けたところで改札を突破して、
長崎県、初上陸───
西九州新幹線の開業に向けて長崎駅前は絶賛工事中で、来年以降新たな駅ビルなどが出来る予定なのだそう。
まず向かったのはアミュプラザ長崎（Amu Plaza Nagasaki）。初めて来た場所でまず最初に行くのが商業施設かって？そりゃ駅前にあるんだから行くでしょ。
フロアガイドは...ありませんでした！
※良い子は真似しないでね。
長崎駅前交差点の混沌信号機。道路も路面電車も分岐しているせいでこんな事になっている。
そのクソデカ交差点を歩道橋で渡って長崎駅前商店街へ。博多駅で乗り換えRTAをした代わりにこっちで昼飯を食べようということになったので、昼飯を求めてやってきた。
その昼飯のお店として選ばれたのは蘭桂坊（ランカイフォン）。
昼間っからビールで乾杯で気持ちよくなった。最高の気分。
肝心の昼飯はというと、ちゃんぽんと炒飯。折角長崎に来たのだから、長崎名物をちゃんとしばいていこうじゃんとなった。海鮮ものがいっぱい入ってて嬉しかったし美味しかった。
長崎市に来ているとはいえ、この後の旅程の都合上そんなに長くは滞在出来ないので、早速ですが市街地を練り歩きます。
やってきたのはゆめタウン夢彩都（youme Town Yumesaito）。クソでかいゆめタウンだとは聞いていたけど、まあデカい。
フロアガイドが...置いてあった！2年前にゆめタウン久世に行った時には置いてなかったので、ゆめタウンはそういうもんだと思っていたのでマジで嬉しかった。
大波止橋を渡って少しだけ出島に乱入。渡って最初に見えるのがリンガーハットなのずるいだろ。
港に停泊しているこの船は観光丸というものらしくて、1855年に当時のオランダ国王から幕府に贈呈されて日本初の木造蒸気船となったものを、当時の設計図を基に復元したそう。
この絵面、まるで横浜のみなとみらいなんだけど、こっちは現役のクルーズ船として定期運用されているそう。
出島を通り過ぎて、次にやってきたのはイオン 長崎店（AEON Nagasaki Store）。でっかいジャスコに見えるけど長崎自動車（長崎バス）の本社が上層階を占拠してるらしい。
まあもちろんフロアガイドは置いてないわけで。
長崎市の繁華街・浜町を歩きながら訪れたのは長崎浜屋（Nagasaki Hamaya）。長崎市内唯一の百貨店で、数少ない地場百貨店勢のひとつです。
フロアガイドもしっかり回収することができました。やっぱり百貨店はほぼ置いてあるね。
やっぱり長崎まで行ったのだから、家へのお土産は長崎で買おうと思い、行ったのは文明堂総本店 観光通店。あの"カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂"のお店です。初めてだから、ここはやっぱり本場のカステラを買わないと...ということで。
プレーン、抹茶、チョコレートの3つの味のカット包装カステラの各味5個入りを購入。
家へのお土産を確保した後は、ちょうど目の前にあった観光通停留場から長崎電気軌道に乗車。車両は1700形の1702編成だった。
途中、江ノ電もびっくりの狭い道の真ん中を堂々と走っていってびっくりした。車線片側しか無い上に普通車くらいしか通れなさそうな道幅...
15分ほど揺られて銭座町停留場で下車。繁華街区間だったためか、車内は結構混雑していた。
そこから歩いて向かったのはみらい長崎ココウォーク（Mirai Nagasaki COCOWALK）。運営会社は長崎バスのグループ企業で、長崎バスの営業所跡地に開業した複合商業施設でバスターミナルも併設されています。
核店舗がレッドキャベツだ！って写真を撮ったらめちゃくちゃ失敗してた。令和の時代にレッドキャベツのロゴが見れるなんて！ってバカみたいに感動してたら全国唯一の生き残りらしい。つまりここが閉店やらブランド転換したらレッドキャベツは消滅する事に。頑張れ、お前が生きてるうちにちゃんと撮らせてくれ。
フロアガイドの回収に成功したので、後世にレッドキャベツが生きていた証を伝えられる？（勝手にブランド消滅させるな）。
古のブランドにキャッキャしてヘラヘラしてたら長崎観光RTAである事を忘れてしまい、乗車予定の電車に間に合わなくなりそうだったので、またもぶる〜べりぃとれいんになった（駅まで走った）。
浦上駅から長崎本線へ、戻りは普通列車に乗った。車両はYC1系でした。こいつ、こう見えて電車ではない。
右側に吸い込まれていく新線（市布経由）を横目に今回は長与経由の旧線ルートへ。行きの特急かもめは新線ルートだったので、次は旧線ルートのやつに乗ろうということで。これに乗りたくて長崎観光RTAをしたまである。
道ノ尾駅の改札前で堂々と寝転がるネコチャン。そこそこの人が改札を突破していったけどそんな事お構い無しだった。
喜々津駅手前で新線（市布経由）と合流。ここからは特急で来たルートをそのまま戻っていく感じに。
程なくして諫早駅に到着。乗ってた列車は大村線に直通するやつだったのでここで乗り換え。ただ、乗り換え先の発車は20分後なのでちょっとだけ諫早駅でだらだら。
浦上駅から乗ってきたYC1系。この"YC"とは「𝐘𝐚𝐬𝐚𝐬𝐡𝐢𝐤𝐮𝐭𝐞 𝐂𝐡𝐢𝐤𝐚𝐫𝐚𝐦𝐨𝐜𝐡𝐢」の頭文字をとったもの。
4番線に885系の特急かもめが通っていった。廃止が決まっているためか、カメラを向けてる人は結構いた。
その特急かもめの追い抜き待ちをしていた普通 肥前山口行きに我々は乗車。車両は817系でした。戻りは普通列車でのんびりいきます。
発車して早々、2駅隣の肥前長田駅でしばらく停車。
その隙に先頭車両の運賃表に流れてる「肥前山口ゆき」を撮り収め。
長崎方面の特急かもめの通過待ちだった。しかも787系の"黒いかもめ"だった。
小江駅。絶対に吐くなよ...オ゛エ゛ェェェェ
湯江駅。せーので言えっていってんだろ！
段々と有明海が見えてきた。海側の座席を確保出来たので、今度はゆっくり眺められる。
めっちゃしっかりちゃんと有明海が見える！あれは海苔の養殖場...？
小長井駅。2022年夏シーズンの青春18きっぷのポスターに採用されたらしい。
里信号場で再び長崎方面の特急かもめとすれ違い。停車中、車窓に見えた太良町の町並み。"温泉とみかんの町"らしいのでいつか行ってみたい。
多良駅。タラタラしてんじゃねぇ！
肥前飯田駅からの肥前7コンボ目、終点の肥前山口駅に到着。乗り換えの電車までちょっと時間があるので散策へ。
ちょうど反対側の番線から415系の普通 博多行きが発車していった。ここから博多駅って結構な距離あるし、普通列車だったら結構時間かかるような気もするけど...
この車両も西九州新幹線の開業と同時に姿を消すとは思わなかったよ、この時は。
この「肥前山口駅」という名前もあと1ヶ月半で無くなってしまう。下り方面ならここから始まるスーパー肥前タイムも起点は隣の肥前白石駅からになって6コンボに縮小しちゃう。
とりあえず「肥前山口駅」って記載のあるものは撮れるだけ写真に収めた。まあぶっちゃけ改称した後も東京都交通局の日暮里・舎人ライナーに同名の駅名があるからどうなんだろうとは思うけど。
肥前山口駅、稚内駅からのJR片道最長切符の終点駅らしく、記念碑まで置いてあるのに、西九州新幹線の開業によってその座を新大村駅に取られちゃうというね。可哀想に...
"肥前山口駅"の葬式も出来たところで、ここからは特急「みどり21号」佐世保行きに乗って佐世保線へ。車両はごっつハウステンボス用の783系だけど...
特急停車駅的には隣駅の武雄温泉駅で下車。この日の電車での移動はここまで。
さっきから単語として出まくっている西九州新幹線の暫定開業区間の起点駅でもあり、当分は在来線との乗り継ぎ形式で運行されることになっています。なので在来線ホームの真横に新幹線ホームがあり、対面で乗り換えられるくらいには近い。新潟駅だよこれ。
のりば案内もすでに準備が整っていて、開業すればひっぺがすだけなんだろうね。
改札を突破したら早速、西九州新幹線やらリレー特急の表記があった。本当に開業が迫ってるんだなと実感させられた。
ガラス越しに工事中の新しい改札ときっぷうりばが見えた。
駅構内には新たに書店もオープンするらしい。フォントがTSUTAYAっぽいと思ったら運営に関わるらしい。
そしてここが本日のお宿となる「セントラルホテル武雄温泉駅前」。
振り返れば...武雄温泉駅。
というくらいには駅から近い。
ホテルにチェックインして荷物を軽くしたところで、晩飯を求めつつ武雄市の街中へ繰り出しました。で、やってきたのはゆめタウン武雄（youme Town Takeo）。実はここに行こうと言い出したのは私ではなく、一緒にいたマッ缶配布オタクの方。ホテルから徒歩で行ける場所にあるという事を発見してしまったらしく、行けるなら行こうって話になった。
でも結果的にはフロアガイドの回収に成功した。昼間に行ったゆめタウン夢彩都に続いて連勝...！
そして晩飯に選ばれたのは「居酒屋 甚八」。飯というよりは酒が飲みたかった。
という事で、長崎本線肥前浜駅以南電化設備葬式お疲れ様でした！...の乾杯になった。
これはパリパリピーマンというやつ。略してパリピなので諸葛孔明です。凍らせたピーマンなので思った以上に冷たくて孔明の罠だった。
カシスオレンジ。このクソオタク、九州に来てもみかん摂取していたらしい。
ホテルまでの帰り道の途中に見つけたファミリーマート 武雄温泉駅前通り店。景観に配慮しているように見えるが、看板は通常のファミマカラーなので景観に配慮してるのかしてないのかよく分からない...
ホテルに戻って...もなお、みかんの摂取を止めない奴になっていた。
一緒にいたオタクによると、この後ベッドに座った状態から上半身だけ仰向けになって寝落ちしていたらしい。
それでは、お疲れ様でした！
by 新宿三丁目
今回のフロアガイド回収実績▼
佐賀県：1箇所
長崎県：3箇所
公式サイト▼
ゆめタウン夢彩都｜イズミ・ゆめタウン公式サイト｜長崎県長崎市
