【2022年05月10日】
2泊3日のぼっち旅行も最終日、金沢で朝を迎えました。夜勤明けから2日間移動してきて疲れているかと言われれば、睡眠自体はしっかり取れているので思った以上の疲労感は無い感じでした。
ホテルの窓からの景色...!金沢のくせにビルばっかり!そりゃホテルの立地は金沢駅に近いのであって、有名な観光地は少し離れた繁華街の方にあるんだから...
部屋着から着替えて、1階にある軽食コーナーで朝食。2夜連続で酒をしばいていたので朝くらいは優しく。
朝食を済ませて出発の準備をしてチェックアウト。金沢駅へと向かいました。
「金沢市内1日フリー乗車券」を片手にこの日の旅程スタートです。これ1枚で北鉄バスとJR西日本バスの対象エリア内の区間が乗り放題です。
そう、クソムーブ一切無しのガチ観光一本勝負です。
という事で早速、金沢駅東口バスターミナルへ。観光客でごった返しているのか、長蛇の列が出来ていました。
北陸鉄道バス93系統金沢大学線 金沢大学行きに乗車。正直な話、適当に並んで適当に乗りました。途中まではどの系統も通るでしょ...みたいな感覚でいたので。
混雑の中でも着席人権を無事に確保して揺られること15分、兼六園下・金沢城バス停で下車。めちゃくちゃ大量に下車していくのかと思ったら、降りたのは私1人だけ。
よく考えたら平日だし、行き先も金沢大学だし、乗ってたのはほぼ学生だったんだ。つまりあれは通学・通勤ラッシュだったという事。
今日の私は観光客、みんなが勤労・勉学に勤しむ中、悠々と観光してきます。
挨拶がわりにと言わんばかりに"金沢"というものを早くも見せつけられた。
そしてこの坂を登った先にあるのが...
んー、まだ入らないよ。もうちょっと歩いて別の入口から入ります。
ここから入ります!そう、一発目は兼六園から。言わずと知れた日本三名園のひとつで、国の特別名勝に指定されている庭園です。庭園内への入口はいくつかあり、正直何処から入ればいいか分かりませんでしたが、私が入った「蓮池門口」は、パンフレットのおすすめ散策コースの起点になっていたのでいい所を選んだんじゃないかなと思ってます。
入って最初に見えたのは瓢池(ひさごいけ)。木々が反転して見えるくらい、水面に波ひとつ無いとても穏やかな池です。
遠目に見た時雨亭(しぐれてい)。今回は後ろ側からしか撮れませんでしたが、常時観光客向けの休憩施設として解放されています。
この大きな池は霞ヶ池(かすみがいけ)。園内のほぼ中央にあり、四季によって色々な顔を見せてくれるそう。今は春と夏の間なのでめっちゃEvergreen。
奥に見える木は唐崎松で、冬の時期に見られる雪吊がされているあの有名な光景は、多分この辺のアングルから写してるやつじゃないかなと。いや、もうちょっと近い?
ここは梅林...ですが、梅の時期はもうとっくの過ぎてしまっているので、今はここもめっちゃEvergreen。
だけど1本だけ赤いやつがいた。浄化すれば元の色に戻りそうな見た目をしている。種類はよく分からないけど主張が凄いので写真に収めた。
この木造の橋は花見橋(はなみばし)。橋から見る花の眺めが良い事からこの名前が付いたそう。
でも今はどうでしょう、花が咲いてません。悲しいです。バチクソオフシーズンです。でもこれはこれで色の一体感があるので綺麗だと思います。
この木、なんの木、根上松(ねあがりのまつ)。日○ではない。名前の通り、根がせり上がっていて地面から顔を覗かせている面白い奴です。植える時に土をもりもりに盛って成長した後に土をとっぱらったらこうなったらしい。
これは明治紀念之標(めいじきねんのひょう)。中央の銅像は日本武尊で、日本で初めて建てられた銅像なんだとか。
西南戦争で戦死した石川県出身の軍人の霊を鎮めている場所なのですが、どう見ても日本武尊像の方が目立つからそういう関係の場所なのかと一瞬思いました。
これが"小川のせせらぎ"ってやつですか。新宿駅11番線とか秋葉原駅2番線とかそんな世界の話じゃなく、本当に綺麗な小川でした。
肝心の石碑部分が影になって上手く写っていませんが、案内看板によると、
あかあかと日は難面も秋の風
という俳句で、松尾芭蕉が金沢で書いたものだそうです。
天然記念物に指定されているという兼六園菊桜を見に行ったけど...開花時期は4月下旬から5月上旬って聞いたんだけど、もう散った?
気を取り直して、これは七福神山。看板の左隣、奥にある自然石を七福神に見立てた築山です。
中央にあるのが雁行橋(がんこうばし)。赤戸室石という金沢で採れる石で造られた橋で、雁が列を成して飛んでいるように造られているそう。ただ、石の性質上加工しやすい分脆く、摩耗が酷くて今は渡れません。見るだけの橋です。
そしてこちら、兼六園で最も有名なものであろう唐崎松(からさきのまつ)。冬になると上から傘のようなものをかぶって雪吊の姿になるやつです。
私の中でも雪吊の姿が強く印象に残っているので、雪の時期じゃない今のタイミングで行ってしまったためか、イメージと違うというか「本当にこれがあの姿になるのか?」と困惑気味になってしまいました。
ものすごーく綺麗な弧を描くこの石橋は虹橋(にじばし)という名前なんだって。これが繚乱!ビクトリーロードか...?いや、一方通行なんだ...
虹橋から霞ヶ池を撮ると、普通に綺麗な景色です。時期的には地味かもしれませんが、秋や冬になれば見える景色はまるでEutopiaの様かもしれません。
全力で木陰に擬態してしまっている虎石(とらいし)。虎が前足を低くして吠えている姿に見えるからそう名付けられたそう。
おーきくすってせーの!
イェッt
紅葉で色付いてる訳でも、雪をかぶった銀世界でもなければ、梅や桜の時期も終わっちゃって、季節感のある光景はほぼ無かったけど、それでも色々見てまわれる楽しさがあるから、やっぱり日本三名園の名は伊達じゃないし、日本庭園の"芸術性"という部分を知る事が出来たかもしれません。
帰りは桂坂口から出て、兼六園散策はこれにて終了。
次は、道路を挟んで向かい側にある金沢城公園へ。金沢城の跡に造られた城址公園ですが、最近は城の復元作業が進められていて、城址公園という感じでは無いようです。
石川橋を渡って、早速園内へ。この橋は百間堀というお堀を渡る橋でしたが、現在は橋の下は道路となり石川県道10号金沢湯涌福光線が通っています。
金沢城の入口のひとつである石川門。兼六園から近いという事で特に何も考えずにここから入りましたが、実は金沢城として現役だった頃は裏門だったらしい。正門は反対側にある大手門で藩主はそこから城に入っていたという。
公園内に入ってまず思ったこと、白い。復元されてるとはいえ、とても綺麗な白色だった。
この立派なふつくしい門は河北門。藩主は大手門からここをくぐって本丸へ登城していたということです。
石垣の組み方のモデル(?)。これは「切り込みハギ」と呼ばれるもので、しっかり加工して積み上げているので隙間も無く、かなり頑丈そうに見える。
この工法は「打ち込みハギ」と呼ばれるもので、粗く削った石をいい感じになるべく隙間を無くす感じで積み上げていくもの。小石で若干調整を入れてるけどまあ崩れにくそうには見える。
そしてこれは「野面積み」という工法。自然にある石をそのままドカドカ積み上げていく(適当ではない)やつ。もはやなんで積み上げられてるのか疑いたくなるレベル。古の芸術だよこれ。
穴太衆と呼ばれる石垣専門職人がいたそうで、まあこんな高度な技術を要するものはそりゃそういう職人が必要だよなぁと納得。
金沢城の壁の造りのモデル。名前だけは聞いていた「海鼠壁(生子壁)」の実物を見ることが出来た。
これは鶴丸倉庫というもの。廃城する以前から現存している数少ない遺構で、2008年に国の重要文化財に指定されています。
本丸があった場所へと登っていきます。この日も天気に恵まれ、飛行機雲がはっきり見えるくらい雲も少なく、観光日和という感じでした。
ここが辰巳櫓があった場所らしいけど...いや、茂みまみれで分からん。看板設置されてなかったら多分みんなスルーしてるよ。
本丸跡地は大変自然まみれなので観光客も少なく、穴場みたいな感じになっていました。私は絶対的に虫が無理なので、虫の接近と闘いながら歩いていました(じゃあなんで来たんだよって話にはなるけど...)。
こっちは戌亥櫓跡。なんか櫓の名前が干支なんだけど、造られた年に関係してるとか?
戌亥櫓跡からの眺め。地べたでもこんなに見晴らしが良いのだから、櫓の上から見たら敵の侵入とかもよく見えたんだろうなぁ。
公園内のちょっと奥まったところにある、この長い倉庫みたいな建物は三十間長屋(さんじっけんながや)。この建物も1957年に国の重要文化財に指定されています。"三十間"とは名乗ってるものの、実際は26間半の長さだそう。
これは極楽橋で、本丸と二の丸の間にある堀に架けられた橋。綺麗な曲線を描いていて、その名に相応しいフォルムだなぁなんて。別に南海高野線では無いです...
本丸、そして二の丸を後にし隣の庭園に移動中に見つけた石垣。「色紙短冊積石垣」というものらしい。確かに積み上げられてる石の形が色紙や短冊に見えない事もない...かな。
その石垣から階段を降りたところに見えてきたのが玉泉院丸庭園(ぎょくせんいんまるていえん)。2代目藩主の前田利長の正室である玉泉院がここに屋敷を構えた事が名前の由来だそうで、1634年に造られ始め、ちょっとずつ手を加えられながら廃藩する時まであった庭園です。
現在のものは2015年3月に江戸時代末期の姿を元にして再現されたものです。
絵に描いたような日本庭園という感じで、昔の日本の芸術に触れたような気がしました。
Nice boat...いいえ、ケフィアでもありません。ここは金沢...いや、肝心のboatがよく見えてないじゃないか。
帰りはこの鼠多門から。立派な門で観光客も多く歩いていますが、やはりここも当時は裏門でした。
下を通るお堀は埋められて道路に。その名残りとして「お堀通り」という名前が付いています。
鼠多門橋から金沢城公園を後にして、次に訪れたのは尾山神社。金沢城公園側から入ってきたので、神社からすると裏口入場です。鳥居くぐってません。
折角なので参拝をしていき、そのままお御籤という名のガチャを開催(だからお御籤をガチャって言うな)。
結果は...
大吉。
2ヶ月前、ぼっち旅行の最中で訪れた奈良の室生寺でお御籤を引いた時も大吉だったし、ぼっち旅行してると何かツイてる気がする。ありがたい。
尾山神社に祀られているという、加賀藩といえばこの人、前田利家の像。戦国武将らしく、馬に乗って槍と刀を携えた姿になっています。
裏口から入ってしまったため、鳥居のある正門へ向かう途中に見つけた門。洋風建築でとてもじゃないけど日本の神社には似つかわしくない見た目のこやつは「神門」という名前で、ここが尾山神社の正門。でも、ただの洋風建築ではなく、中国風の要素も入っているのだとか。
鳥居と神門のツーショット。左右対称で美しさはある。けど、違和感。
ちょっと離れて参道からもう1枚。めちゃくちゃ"和"なところに殴り込む"洋"。でもこれはこれで他にはない面白い景観だと思う。
そのまま振り返って尾山神社を後にすると、目の前に現れたのは国道157号。そしてそれを南下していくと見えてきたのが、金沢市の繁華街である香林坊。街路樹も整備されていて、都市景観としては結構綺麗な印象を持ちました。
ここからは"一般的な観光"からは脱線し、"私なりの観光"モードに入ります。
という事で向かったのは香林坊東急スクエア(Korinbo Tokyu Square)。金沢のど真ん中にも東急グループはいました。全国に7つある"東急スクエア"では唯一、日本海側にある店舗です。
フロアガイドはありませんでした。
次に向かったのは、国道157号を挟んで反対側にある大和香林坊店(Daiwa Korinbo)。地場百貨店である大和が運営する2店舗のうちのひとつで、店舗別売上では北陸3県で最大です。
フロアガイドはありませんでした...が。
実は大和香林坊店は商業施設のキーテナントとして入居しており、その商業施設が直後に向かった香林坊アトリオ(Korinbo ATRIO)。1986年に再開発事業で誕生した商業施設で、繁華街のシンボルのひとつです。
なんと、香林坊アトリオの方はまさかのフロアガイド回収に成功。施設的には一緒なんだから百貨店側もあっていいだろ...
これで香林坊エリアはひと通り巡ったので一旦離れて、隣のエリアである片町方面へ南下。
その途中、いかにもオープンモール型の商業施設ですよという面をしたやつがいたので立ち寄ったのがプレーゴ(PREGO)。
でも、フロアガイドはありませんでした。
さらに南下して片町エリアに到着。まず最初に向かったのは片町きらら(Katamachi Kirara)。やはりここも再開発事業で誕生した商業施設で、前身は「ラブロ片町」、その前は先程行った大和香林坊店の移転前である大和金沢本店がここにありました。
フロアガイドはありませんでした。
片町から1本道を入っていったところにあるのが竪町(たてまち)。ここには竪町商店街が伸びていて、若者のまちである事を意識してるのか知りませんが、「タテマチストリート」などという通称があるらしい。
そんな竪町商店街にあるこの商業施設がベルセル(BELSEL)。"フロアガイド回収"の一環として"商業施設"としての目的で来た訳ですが、実は北陸随一の「オタクビル」で、アニメイトやらしんばん等のオタク御用達店舗達が入居しています。
まあフロアガイドはありませんでしたが...「アニメイト 金沢店」にちらっと寄っていきました。
香林坊・片町・竪町の商業施設をひと通り巡ったので、またここから"一般的な観光"に戻ります。
まずは、バスに乗って移動するので片町バス停へ。
北鉄バス 城下まち金沢周遊(左回り)に乗車。このバスは金沢市街地を主要な観光地を経由しながら走っているバスで、15分毎に発着している、金沢観光には欠かせない路線バスです。
運賃は200円均一(短い乗車区間では100円の場所あり)ですが、勿論「金沢市内1日フリー乗車券」も使えます。
繁華街から北東方向に移動し、橋場町バス停で下車。
バス停からしばらく歩き、浅野川を渡って向かったのはひがし茶屋街。テレビや写真で何度も見たこの景観、遂に自分の目で実物を見ることが出来ました。
これだけ特徴的で美しい町並みですが、当時の茶屋町の様子が多く残っていることから国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
ただ、正確には国道157号から曲がってすぐからではなく、写真の場所より奥がひがし茶屋街であり、正式な地区名は「東山ひがし」です。
時刻も昼時だったので、"茶屋町"というくらいだから飯には困らないだろうという目的もあってこのタイミングで来ました。
なので、昼食として「武右衛門」で加賀棒茶蕎麦を食べました。ひがし茶屋街、確かに"飲食"には困りませんでしたが、"茶屋町"というくらいなので甘味処ばかりで、しっかり昼食をしばこうものなら逆に探すのが大変でした。
値段とか色々考えて、結局また麺をしばく事になりましたが...
食事を終えてほっと一安心...することも無く、ひがし茶屋街の奥にある道へ。さあここからは山登りの時間です。
ここまで登ってきたのは卯辰山という標高141.2mの山です。高さこそそれほどありませんが、金沢の市街地にほど近いので、頂上付近からは金沢市街地を見渡すことが出来ます。
さらに、一帯は卯辰山公園として整備されているので、誰でも気軽に来ることができます。
卯辰山を登ってやってきたのは卯辰山公園見晴らし台。今まで巡ってきた場所とは打って変わって、あまり有名な場所ではありませんが、何故ここに来たかと言うと...
ここが、2022年秋からプロジェクトが始まる「ラブライブ!バーチャルスクールアイドル」の聖地だから。
丁度このアングルが予告動画のベンチが出てくる部分。
動画が公開されるやいなや、オタク達が「聖地が石川県金沢市ではないか」という事を言っていたのを思い出し、折角現地にいるのだからついでに聖地巡礼もしてしまおうという感じで登山しました。
山登りを終えて汗をかいていたというのもあり、程よく吹く風がとても気持ちよかったです。
下山途中、近道しようと歩いていたら偶然見つけた花菖蒲園。確か、花菖蒲って紫色の花を咲かせていたような...
見頃は6月、時期外れ。
申し訳ないけどその状態じゃ韮にしか見えないのよ...
卯辰山をのんびり下って、ひがし茶屋街まで戻ってきました。
疲れた身体には糖分を、という事で。今度こそは茶屋町らしく、"茶"を摂取するために「茶和々 金沢東山店」へ。
毎回どこか旅行する度に"生存報告"と称した「観光地しばき回ってますウェーイ」という電話を母親にしているのですが、この日も竪町で電凸していました。その時に「金沢の抹茶アイスはやべぇぞ、飛ぶぞ」という情報を得ていたので、それを確かめるべく甘味処へin。
選んだのは、このお店の看板商品でもある抹茶ジェラート。といっても、抹茶ジェラートだけでも5種類あって、抹茶の濃さが5段階で調整可能という仕様。
初めてなので、いきなり濃ゆいやつにはいかず、真ん中の濃さを注文。
...金沢の抹茶アイス、やべぇ。口の中を"抹茶"が殴ってきた。アイスのはずなのに粉末の抹茶が直接殴ってきてる味。これがMATCHAですか...
そして、ひがし茶屋街にもまた「ラブライブ!バーチャルスクールアイドル」の予告動画に登場するカットが。
太陽と直接対面してしまったので、曇で光量が抑えられてるとはいえ、写真写りとしては眩しい感じになってしまった。
ひがし茶屋街、卯辰山公園と目的を達成出来たので、またバスで移動するべく橋場町バス停へ。
丁度いいタイミングで北鉄バス 城下まち金沢周遊(右回り)が来たので乗車。
ぐるっと南西方向に戻り、広小路バス停で下車。
やってきたのはにし茶屋街。ここに行きたきゃ降りろって言われた広小路バス停からまあまあ歩いた。散策って観点からすると微妙な位置なんだよなあのバス停。
それはさておき、金沢三大茶屋街のひとつに数えられるにし茶屋街。存在としては以前から知っていたので、寄れる時間があるなら行こうという事で来ました。ひがし茶屋街ほどの賑わいはありませんが、茶屋町としての景観や雰囲気は充分感じる事が出来ました。
にし茶屋街から信号を渡って反対側、ちょっと気になるお寺があったので次はそこへ行ってみることに。
これは後から知ったのですが、この先には沢山の寺院が道沿いに並んでいて「ここが金沢の寺町か〜」なんてGoogleマップを見ながら関心していたここ、実は重要伝統的建造物群保存地区に指定されていた事を知りました。
そんな、歴史ある寺町の中から向かったのは香林寺。何故ここに行ったかというと、大雑把に言えば名前です。はぁ、また名前狩りですか?ほぼ正解です。ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会に朝香果林っているでしょ?苗字と名前から1文字ずつ取って...そういう事です。
正直、にし茶屋街から次に行く場所が決まっておらず、Googleマップと睨み合いをしていたところ、突如発動してしまった"名前狩り脳"。
冒頭で書きましたが、クソムーブ一切無しのガチ観光です。が、名前狩りはします(完璧な名前狩りではないので正式なものかどうかは皆さんの判断にお任せします)。
このステージへ Fly! Fly!
— 新宿三丁目🐰🎧🍊🙌 (@metro_Hibiya07) 2022年5月10日
さあ! 光る starlight
(ネオンに包まれた今夜は)
最大に光る spotlight(Oh, 叫んで)
足りないわ ヴォリューム上げて
高鳴り合い増す中毒性
求めれば求めるほどに
Fly! Fly! Call me!
時を舞う starlight pic.twitter.com/IDdXkVKL43
こんな感じで果林のソロ曲であるStarlightの歌詞ツイートをしたけど、どちらかというとWishだと思うんだ。
参拝客は私1人だけでした。ここのお寺、この立派な入口の前に立つと自動でインターホンが鳴って事務員を呼び出すシステムのようなのですが、平日のこんな時間に来るわけが無いだろという感じだったのか、案内されるまでまあまあ待たされました。
実際、事務員の人に「なんでこの時期のこんな時間に来たんや...」みたいな顔をされました。理由を尋ねられたので「名前が気になったので」と答えました。でも流石に朝香果林が〜のくだりは死んでも言えなかったので「繁華街の方に香林坊ってありますよね?あれと名前が一緒だったので...」という建前をその場で考えて言いました。
本当に"名前"だけで行ったので、香林寺が「願掛け寺」である事を着いてから知りましたし、金運云々の話もそこで知りました。
願掛けの方法としては、裏手の庭にある「幸福の道」と呼ばれる場所を3周します。その際、道の途中に十二支の像がいるので、2周する間に自分の干支の像を確認します。そして、3周目で自分の干支の像の前に立って、予め買って願い事を書いたたすきをかけて静かに手を合わせれば完了です。
そしてもうひとつ、クソムーブのしすぎで貯金が激減している私にとって実施すると良いかもしれないものが。それがこの"出世達磨"と呼ばれる達磨禅師に対して行うものです。
予めこの「願玉」と書かれたこの袋を買います。値段は500円。
袋の中には、願い玉(ねがいだま)という写真のようなものが5個入っています。これを先程の達磨禅師の口の中に向かって投げ入れます。1つでも入れば出世と金運が上がると伝えられているそう。
因みに、私は3つ入りました。無事に入ってくれたので、これで貯金が増えてくれればいいんですけどね...
参拝を終えて、片町に戻る...前に、ちょっと寄りたい場所があったので犀川沿いへ。
それがここ。中途半端なアングルに見えると思いますが、実はこれも「ラブライブ!バーチャルスクールアイドル」の予告動画に登場するカットです。ですが、あくまでもここら辺だろう...という感じなので...
そのまま、犀川の河川敷を少しだけ散歩。"犀川"という同名の河川が長野県にもありますが、あちらは信濃川水系なので全く別物です。
犀川沿いを離れ、繁華街の片町まで戻ってきました。とはいってもバスに乗るために来たので、特にはどこにも寄らずそのまま片町バス停へ。
北鉄バス20系統平和町線 金沢駅行きに乗車。ここまで来ればあらゆる方面からのバスがほぼ香林坊方面に行くのでどの系統に乗っても問題ないんですよね。
始まりだした帰宅ラッシュに巻き込まれながら武蔵ヶ辻・近江町市場バス停で下車。帰宅ラッシュとあってみんな終点まで乗るつもりらしく、私以外に降りた人はほぼいませんでした。
下車してまず向かったのは、バス停の目の前にあった金沢エムザ(Kanazawa m'ZA)。片仮名が入ってかなりシャレこんだ名前ですが、れっきとした百貨店です。元々は丸越という名前で開業しましたが、現在地に移転して金沢名鉄丸越百貨店に商号変更したのち、めいてつ・エムザに店名が変わりました。ただ、昨年に名鉄グループを離脱した事で現在の名称になっています。因みに運営会社は株式会社金沢丸越百貨店です。
フロアガイドはしっかり回収する事が出来たのですが...
なんとこいつ、階ごとに冊子が別れてるタイプだった。京成百貨店水戸店と同じ仕様なんだよ...しかも水戸京成と同様、こういうスタイルに限って階数が多い。事務所しかない9階を除く地下1階から8階までの全9枚、疲れた...
次に向かったのが、金沢エムザから武蔵ヶ辻を挟んで反対側にあるかなざわはこまち(Kanazawa Hakomachi)。ダイエーの跡地に出来たこの商業施設は、どちらかというとお土産メインの店舗です。
フロアガイドはありませんでした。
武蔵ヶ辻に面してるのは商業施設だけじゃない!大事な場所を忘れてるだろ、という事で次に訪れたのは近江町市場。言わずと知れた金沢の台所です。
観光地とはいえ、"ガチの市場"なので当然ながら並んでるのは新鮮な魚介類。どう頑張っても家まで3時間以上かかる私にはとても買えません。腐る。
というより、そもそも行った時間が遅かったのか8割以上の店が店じまいを始めてて、陳列されてる魚自体が少なかったというオチ。
北鉄バス51系統安原線 打木行きに乗車し、なんぼも通過しまくってた香林坊バス停で下車、遂にやっと、金沢のど真ん中に、バスで来た。
といってもやっぱりどの系統に乗っても勝手に着くわけであって。私が乗った16時台には52本という、川崎鶴見臨港バスもひっくり返るレベルのギチギチダイヤである(時間本数最大は7時台の72本)。
午前中に襲撃完了したはずの香林坊にどうしてまた来たかというと、香林坊東急スクエアにある心の拠り所「東急ハンズ 金沢店」に行きたかったから。
何か買おうと探してみたけど、すぐには見つからず...
店を出ようとしたら入ってきた場所とは正反対の裏口突放されてしまい、出た瞬間に足元を"小川のせせらぎ"ってやつがいた。正体は"鞍月用水"という用水路だったみたい。
実際、「せせらぎ通り」という名前がついていて、やっぱり綺麗だったので大崎駅8番線とか渋谷駅1番線とかそういう次元の話じゃなかった。
香林坊東急スクエアを取り囲むように練り歩き、国道157号まで復帰してまた香林坊バス停へ。そろそろいい時間になってきたので金沢駅に戻ることに。
北鉄バス30系統光が丘住宅線 金沢駅行きに乗車。さっきよりもパワーアップした帰宅ラッシュに巻き込まれました。
金沢に来て、初めて着席人権を得られないまま終点の金沢駅バスターミナルに到着。
やっぱり東口にあるこの鼓門はいつ見ても綺麗ですね。
コインロッカーにぶち込んだ荷物を引っ張り出す...前に、お土産を買うために金沢百番街のあんとへ。
あんと内にある「百番キッチン」に向かいました。
そして買ったのがこちら。今回は母親の強い要望によって「洋菓子工房ぶどうの森 金沢百番街店」で緑のぶどうのクリームサンド各種(バニラレーズン、カカオレーズン、ラムレーズン)にかなざわ濃茶大納言クリームサンドとにゃんこのバウム in Kanazawaを購入。
母親のパシりも終わったので、コインロッカーから荷物を引きずり出して金沢駅構内へ。いよいよ金沢・北陸とのお別れの時間です。
帰りは長野新幹線金沢方面の「はくたか574号」東京行きに乗車。
ここから4時間かけて帰宅するので、夕飯としてあんと内にある金沢玉寿司の「海老弁当」を食べました。なんとなく海鮮ものが食いたかったので。
そしてやっぱり飯のお供は日本酒...という事で今回は「金色のしずく」を購入。別に某スクールアイドルを意識したものではない...偶然売ってたから...
途中、車窓に映る夕焼けに色付く立山連峰がとても綺麗でした。
夕焼けに色付く立山連峰を最後に爆睡部に突入し、気がつけば終点の東京駅に到着。2時間以上は爆睡していた計算になります。
東京駅からはいつものように東海道線に乗り換え、グリーン車でゆっくりしながら帰宅しました。
それでは、お疲れ様でした!
by 新宿三丁目
今回のフロアガイド回収実績▼
石川県:2箇所
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