【2024年02月07日】
多くの鉄道会社の次のダイヤ改正まで1ヶ月近くと迫る中、関東にも消えゆく特急や引退する車両がいる。今回はそんな近場から2つの"葬式"を実行していく事に。
という事で、始発...より数本後のバスに乗って辻堂駅へ。
乗れるものは乗っていこう、というスタンスで東海道本線の特急「湘南2号」東京行きに乗車。
辻堂駅のニューデイズで買った鶏五目おこわおにぎりとコチュジャンソース入り唐揚げおにぎりで軽めの朝食。
やっぱり横浜を通過出来る喜びは大きい。
なんか...多摩川のくせに、良い感じに朝焼けぶりやがって...(関係ない)
ゆったり45分ほど乗って終点の東京駅で下車。
"総武地下ホーム"に移動して、総武本線の特急「しおさい1号」銚子行きに乗り換え。
実は2つの"葬式"の1つ目がこれ。次のダイヤ改正で255系が定期運用から引退するというので、房総特急シリーズで唯一未履修だったしおさい号の履修も兼ねて乗り納めする事に。
どうせ乗るならグリーン車に乗ってやろうと決めた(普通車は今までに乗ったことがある)。
さらに、座るなら謎に2席だけ設けられている1列の座席を取った。
東京駅のニューデイズでレモンチューハイを買って朝から酒カスに。
ウサミン星(とされている場所)を全力通過。
モノレールが2路線も複線である街・千葉。今までの総武本線の履修は千葉駅までだったので、ここから先の区間は初めてとなる。
ウーン...極上スマイルと言うにはちょっと厳しいかもしれない車窓。確かに田園風景ではあるが...
うわ...やっちまったなぁ...w
ローカル線にありがちな特急同士のすれ違い。ちなみにあっちも255系。
これは...ギリギリ極上スマイル。というか、折角海側の座席を取ったのに、肝心の太平洋が一生見えなくて終わってるんだが。
そのまま海は見える事なく...ただグリーン車でのんびり2時間弱乗って終点の銚子駅に到着。
1列座席の所感。窓際を大事にする私にとっては、窓からちょっと離れていたのが残念。最前なのでテーブルも狭い。255系のグリーン車はそんなに評判良くないらしかったけど、実際に乗って分かった。
次に乗る電車まで時間があるので、お散歩がてら河岸公園へ。
河岸公園から銚子大橋とトネリバー(利根川)を臨む。いやぁ...それにしてもいい天気だ。
そういえば、駅から歩いてきたこの通りは"銚子駅前通りシンボルロード"というらしく...
なんか街灯の柱部分に国旗っぽいのがあると思ったら、国際信号旗というものらしい。"旗"という意味では間違っていないけど、文字旗というもので1つでアルファベット1文字を表しているそう。写真だと左から「SIMBO」と描かれている。多分"シンボル"って描いてありそう...?
銚子駅まで戻ってきたけど、まだちょっと時間があったので、駅舎の横にあった別の建物へ。旧駅舎の一部分らしい。
そのスペースには、アイドルマスター SideMとJR東日本 千葉支社と銚子電気鉄道がコラボしているという事で、その横断幕が掲出されていた。いや...なんか、すごいな。
銚子駅構内には天道輝の等身大パネルがいたし、先程乗ってきた特急しおさい号でも銚子駅の到着放送で喋っていたりしたので、がっつりコラボしているんだな。
さて、ここからは銚子電気鉄道の方に乗り換える訳だが。ホーム自体がJRの下りホームの奥にあるので、利用する場合はJR東日本の駅員に一言声をかけてからJRの改札を通る形になる。
そしてこの駅舎...?醤油蔵をイメージしたものらしい。
ここで駅名標を見てみましょう。ここは確かに"銚子駅"のはず。なのにネーミングライツのせいでクソふざけた名前になってるし、何より長すぎる。
いや、ふざけてるとかそんな事言っちゃダメ。命名権を取得した会社としては真面目に名付けたんだから。
そんな銚子駅から銚子電気鉄道線の普通 外川行きに乗車。車両は3000形だった。銚電の中では最新形だけど元・伊予鉄700系。
しばらく乗り回す予定なので、"弧廻手形"という名の一日乗車券を購入。
何故か車内の中吊り広告にロマンスカーミュージアムの広告があった。
のんびりと、でも20分ほどで終点の外川駅に到着したので下車。
ネーミングライツは...はい、感゛謝゛!悲しいことがあったのだけれど...
留置線にはデハ801形が静態保存されており、無料で内部を見れるらしい。
ちょっと別の場所に行く目的があったので、ここは折り返しの銚子行きに乗車。
ひとつ隣の犬吠駅で下車。
ネーミングライツは...「最高だぜ!銚子!アイドルマスター SideM 犬吠」。そうです、指定暴力団"東京都港区芝5-37-8"ことバンダイナムコエンターテインメントが命名権取得してます。自社のコンテンツがコラボしてるからって、命名権まで取得するのは...凄いな。
というのもあってか、犬吠駅には天ヶ瀬冬馬の等身大パネルがいた。
駅から西へ歩いて約15分、山登りをして辿り着いたここは地球の丸く見える丘展望館。銚子半島の最高峰・愛宕山の山頂にある。
ここには千葉県が設置した銚子水準点があり、千葉県内に4箇所あるある不動水準点(標高の算出で基準になる場所)の1つらしい。
施設の近くにある不思議な形をしたモニュメントは日比友愛の碑。世界平和を祈念して建てられたもので、これがきっかけでフィリピンのレガスピーと姉妹都市提携を結んだんだとか。
モニュメントの前からは外川方面と東京湾を一望できるが、柵が無いので足元は要注意。
では施設内へ。入館料は420円だが、銚電の一日乗車券"弧廻手形"を見せる事で割引がある。さらに銚子ポートタワーとの共通入場券もあり、2施設とも行く予定がある場合はこれがお得。因みに私はこの後、銚子ポートタワーに行く予定が...あります(予告)。
2階には展示スペースがあり、その中には銚子ジオパークのブースもある。ジオパーク...うっ、頭が...
伊豆半島で散々目にしてきたけど、銚子に来ても逃れられないとは...
これが、本物の琥珀ですか。こう見ると宝石って感じがするよなぁ...
銚子市街地方面
犬吠埼方面
外川方面
九十九里方面
最上階の展望スペースからは360°景色を見渡すことが出来る。この日は天気がとても良かったので、鹿島工業地帯や洋上風力発電もよく見えた。
地球が丸い事を感じられるか...と言われると、地平線が見えるからそういう事なのかもしれない...?
犬吠埼といえば...そう、この犬吠埼灯台である。世界灯台100選のひとつであり、国の重要文化財にも指定されている。
もちろん登りますよ、折角訪れたので。
99段もある螺旋階段。意外と急勾配なので昇るのが大変だった。
そしてラストにさらに急な鉄階段。ここを登れば...
展望台に到着。景色がとても良いのだが、それと引き換えにありえん風が強すぎて。この日は北からの風が吹いていた(寒すぎてサムスギ電子)ので、君ヶ浜の方へ移動したら文字通り吹き飛ばされそうになった。
麓のところが岬としての犬吠埼。日本一早い日の出はここから拝める...ということか。
右下のちょうど鉄塔で隠れちゃってる部分にある岩が、東映のオープニング「荒磯に波」に出てくる岩礁らしい。
内部には犬吠埼灯台の歴史や機能などが展示されていて、中央に展示されている国産第1号の1等レンズの存在感が凄い。
これは旧犬吠埼霧信号所霧笛舎で、2008年まで現役だった建物。霧などで視界が悪い時に、航行する船舶に対して音でこの場所を知らせる"霧笛"が鳴らされていた場所。音のイメージとしてはJアラートのサイレンを6オクターブくらい下げて、音階が上がりきった所で途中切りする感じ。
実際に聴けるので現地で聞いた方がわかるよ。
国の重要文化財に指定された事を示すプレートもあった。
犬吠駅まで戻ってきて、再び銚子電気鉄道の普通 銚子行きに乗車。
10分弱乗って笠上黒生駅で下車。
ネーミングライツは...「髪毛黒生 笠上黒生」。地名に目をつけたもん勝ち...みたいな。
住宅街の道路を20分ほど歩いてやってきたのはウオッセ21。商業施設ではない、魚市場である。
もう昼過ぎだったので、ここら辺で昼飯にしようと思い、その近くにある「シーフードレストランうおっせ」へ。
どうしても飲みたい気分になってしまったので、千葉の地ビール「九十九里オーシャンビール(ペールエール)」を。
肝心の昼飯は市場丼。要するに海鮮丼。銚子も港町だからね、海の幸は豊富だ。とても美味しかったです。
昼飯の後は、行く予告をした銚子ポートタワーへ。
もちろん、この共通入場券を使って。やっぱりここも銚電の一日乗車券を見せる事で割引があるけど、共通入場券の方が割引率は高い。
まさかのエレベーターから外が見えた。さっき昼飯を食ったレストランも見える。
エレベーターを昇った4階部分が展望台。なんかフォトスポットにめっちゃようこそされたが...
太平洋、上から見るとこんなにも青いんだね!地元の海があまりにも汚すぎて...
銚子市街地。笠上黒生駅から歩いてきた道路も、奥の方に中心市街地も見える。
真ん中で少し出しゃばってる奴(愛宕山)の山頂に、さっき行ってきた地球の丸く見える丘展望館があるのか〜。
この画角でもちゃんと見えてる犬吠埼灯台...あんた何者なの。
ここの風力発電機はしっかり回ってお仕事していたよ。ってかよく見たら風力発電機多すぎじゃね?左奥にめっちゃおるが。
2階の展示ホール、昔の漁師が使ってた道具が展示されていた。
ヒゲクジラの助骨。え...助骨だけで135cmもあるのかよ。デカすぎんだろ...
1階に下りたらお土産の売店があったので、家へのお土産として銚子メロンまんじゅうを購入。甘い物が好きな家族なのでこれを選んだら、まさかの「ぬれ煎の方が良かった」と言われてしまいショックが隠せなかった。
次の電車の時間が近づいてきたので、駅まで戻る事になるのだが...流石にまた20分の道のりを歩く元気は無かったのでタクシー芸を慣行。
「笠上黒生駅までお願いします」と運転手に伝えたら、めちゃくちゃ住宅街に突放されたのだが...運転手曰く、この道を進めば駅らしい。
うん、あったわ。疑ってさーせんした。
笠上黒生駅から銚子電気鉄道の普通 銚子行きに乗車。ここまでこの編成しか乗ってないけど、この日は3000形のみの運用らしい。
10分弱で終点の銚子駅に到着したので、JRのホームへ乗り換えて成田線の普通 千葉行きに乗車。
クロスシートに座れたのでまったりしていたら、いつの間にか爆睡部してて、意識が戻った頃には佐原駅まで来てた。
結局ほとんど寝ていて記憶の無いまま1時間20分ほど乗って成田駅で下車。
次の電車までの合間を使ってイオンタウン成田富里(AEON TOWN Narita-Tomisato)へ。
レシート印字目的で買い物をしたのはよかったが、肝心のフロアガイド探しをサボってしまったので再訪案件となってしまった。
割とチキチキレースをしながらも、今度は京成成田駅から京成東成田線の普通 芝山千代田行きに乗車。車両は3700形だったんだけど、この編成はかなりレア車らしい。
荒らげた息が整いきらぬうちに、ひとつ隣の東成田駅で下車。
かつて成田空港駅を名乗っていただけあってホームは広かったし、今は使われていない旧特急用ホームには"成田空港"の駅名標があった。
改札を出ても初代・成田空港駅の雰囲気が感じられた。地上へ続く階段には色褪せた日通航空の広告が。
これが例の"第2ターミナルに続く連絡通路"。時間があれば探索したかったけど、今は2代目・成田空港駅に行かなければいけないので、また今度。
...なーんて余裕ぶっこけたのもここまで。ただでさえそんなに慣れてない空港を、しかも今まで姿形を見たことがない空港で、普通の人はやらないような移動を10数分でしようとしたのがバカ。迷って当然なのよ。
地図上ではストレートに行けそうな道路でも、実際は行き止まりになっている事なんてザラにある。良かったね、空港への入口が見つかって。
せっかく落ち着きかけた息をまた爆上げさせながら、必死になって辿り着いた成田空港駅から京成成田空港線の特急「スカイライナー154号」京成上野行きに乗車。
「今後一生成田空港を使わなさそうなので、このままだと一生乗らないと思い強制履修に踏み切りました」って筆者は言ってるけど、まず飛行機をご利用せずに特急に乗車する為だけに空港に行ってるのがアホ。
その上で、慣れない事を見慣れない場所でやるな。
とりあえずはなんとかなったので、イオンタウン成田富里のマックスバリュで気になって買った夕張メロンチューハイをしばいた。
ご用意された座席が通路側だった上に、疲れすぎて在来線日本一の速さがよく分からないまま青砥駅で下車。所要時間35分...と言われれば速いのか?
ここからは押上線に乗り換えて、ちょうど来た特急 三崎口行きに乗車。あまりにも見慣れすぎた車両...
各駅に止まるくせに種別だけは一丁前に特急に変更して都営浅草線内に直通し、降りたのは浅草駅。
松屋浅草が目印の、東武の浅草駅へご移動。本当は乗り換えが近い改札から出られるはずだったのに、切符を持ち帰ろうと駅員に話しかけたら外国人の対応でしばらく無理そうだと言われて遠くの改札に回されてしまい、移動にちょっと時間がかかった。
さあ、ここからは東武伊勢崎線の特急「アーバンパークライナー1号」柏行きに乗車。
実はこれが2つ目の"葬式"案件。途中の春日部駅の渡り線が使えなくなる影響で、次のダイヤ改正で廃止になる。平日の朝晩しか運行していないので、当然これが初履修。
この特急、"柏行き"とは言ってるものの、特急券は途中のせんげん台駅までしか買えず。なんとその先は乗車券のみで乗れるらしい。
いやいや、特急料金不要に特急車両に乗れるなんてバグだろ...と思ったが、かつて地元の東海道本線を走ってた湘南ライナーも、東京発の大船駅より先は乗車券のみで乗れてた事を思い出した(実際に高校生の時に使ったことがある。車両は185系)。
逆に考えれば、柏駅まで着席保証がされて420円って思うとお得だよな。
浅草駅近くのセブンイレブンで買った、炒飯おむすびに角ハイボール缶とおつまみでお疲れ様でしたモード。
浅草駅発車直後に車内放送で「進行方向左手に東京スカイツリーが見えるよ」と言われたので、ちょうど左側の座席取ってたわ!と窓を見たら、予想以上に近すぎて全然綺麗に撮れなかった。そもそも隣のとうきょうスカイツリー駅でほぼ真下通るんだから近すぎて当然かと。
分かりやすい場所にコンセントがあって神。有難く充電乞食させていただきます。
外は真っ暗で全然見えないので、やっと手に入ったLink!Like!ラブライブ!のFIRST FAN BOOKを読みます。
大宮行きと柏行きの多層建て列車だが、線形の関係で後者のみ大回転競技・アーバンパークライナー座席の部が開催された。
定期券所持なら実質無銭区間なので、隣の座席の客が激しく入れ替わりながらも1時間20分ほど乗って終点の柏駅に到着。
そのままJRの改札を通って常磐線の快速 上野行きに乗り換え。
終点の上野駅まで乗って東北本線(上野東京ライン)に乗り換え。
グリーン車に乗って、上野駅のニューデイズで買った海老カツサンドと大葉入りつくねおにぎりにオレンジ&ライムチューハイで飯も酒も追いをした。
のんびりと約1時間乗って、家の最寄りである辻堂駅で下車。バスはまだあったので乗り換えて帰宅しました。
それでは、お疲れ様でした!
by 新宿三丁目