【2022年01月22日】
団体臨時列車に初めて乗ってから半年、この日もその時と同じサークルが企画する団体臨時列車(以下、団臨)に乗ります。
今回の話をいただいたのも、前回の時と同じ人からで、特にイベントもなく予定が空いており、さらに乗ってみたい車両だったので参加することにしました。
入谷口が受付場所だというので、そこで一緒に乗るオタク達と合流をしました。
ちょ...ディラ上野!?
お前...20年前にアトレになったはずでは...どうして令和の時代にこのロゴを見つけることになったんだ...
後輩ちゃんを待っている間に見つけたディラ上野(Dila Ueno)のロゴ。現在のアトレ上野のことです。何故かニューデイズの壁に貼られていました。
受付を済ませて、業務用入口からホームへと向かいました。
今回は地平ホームである16番線から発車します。普段は常磐線の特急「ひたち」「ときわ」が発着しているホームです。
ただ、入線するのはもう少し先だったので少しだけ構内を散策しました。
1999年に廃止された18番線の線路が少しだけ見えました。かつて、東北方面の玄関口として数多くの優等列車が発着していた名残りです。ただ、完全に埋めているわけではなく上から被せてあるだけなので、復活させようと思えば出来るのではないかと思いました。
その間の17番線には常磐線の特急「ときわ」のE657系が停車していました。
反対の14番線には、高崎線・吾妻線の特急「草津」のE651系が停車していました。私が伊香保温泉に行く時にはよくお世話になっています。
うおおおおおおおお...!!!!
こちらが、今回の団体臨時列車として乗る185系です。東日本旅客鉄道(JR東日本)の特急車両で、主に東海道線の特急「踊り子」として運用されていました。2021年3月13日のダイヤ改正で定期運用からは外れてしまいましたが、まだこのような臨時列車という形で走っています。
やっぱり私の地元を走っていた車両ですからね。といっても、定期運用してた時に私が185系に乗ったのは踊り子で1回だけなんですけどね。湘南ライナー?知らない子ですね...
だからこそ乗っておきたいというのはありました。
側面の幕表示も「団体」となってます。
いざ車内へ。車両は6両編成の3号車で、車両番号は「モハ185-224」でした。モーター車なので、速度が出ると爆音が聴ける車両です。
車内広告が静岡県賀茂郡南伊豆町のものが当時の掲出されたまま残っていました。ですが、右下に写っている車両(左から伊豆急行2100系/アルファ・リゾート21、JR東日本185系/踊り子、JR東日本251系/スーパービュー踊り子)は全部引退してるんだよな...
電車は定刻の9時16分に上野駅を発車しました。ここから「185系で行く水上の旅」が始まります。
旅のお供となる飲料は、"古利根川"ことトップバリュベストプライスのラテです。
これが「ラテ」だと思うととても飲めた味ではありませんが、黄色いトップバリュシリーズの中では比較的まともな味でした。
ここまでまともに飯を食っていなかったので、だいぶ遅い朝食です。ニューデイズのミックスサンドはコスパが良いので助かってます(いつも食ってないくせによく言う)。
何故?何故君がいる?
理由は探さないでください。現場からは以上です。
いっつも常磐線特急が発着してるホームから出たのか、マジで常磐線走行しました。で、定期旅客列車はほぼ通らないらしい馬橋支線(いうてこいつ貨物線)を経由して武蔵野線に殴り込んでいきました。
武蔵野線にぶち込まれる3分前。
存在していると調子に乗っている象徴であるららぽーと、コストコ、イケアを網羅している、イキリタウン世界選手権を堂々11連覇中の新三郷を全力で通過していき、世界で20番目くらいに広いショッピングモールらしいイオンレイクタウンを擁する越谷もガン無視して武蔵浦和から東北本線に向かっていきました。
大宮駅から高崎線に入り、神保原駅で停車しました。グンマー帝国の国境に近いこの場所で初めて車外に出ることを許されました。
私はこの区間でとても悲しいことがありました。吹上のアピタがいつの間にかロピアに変わっていたことです。
大自然のクソミドリと見せかけの舐めプ住宅街しか無い高崎線の車窓(失礼すぎる表現)において唯一の目印でもあったアピタ吹上店だったのに、それが地元創業の会社に乗っ取られたので、何とも言えない複雑な気持ちになりました。
いやしかし、まさか神保原駅の駅名標と185系を1枚に収められる日が来るとは思いませんでしたよ。往年の特急水上ですやんか...(乗ったことない...)
で、27分も停車時間があったので、私も"アレ"をやってみたかったんです。それが、前回参加した団臨の時にオタクのひとりが、連れてきていたドールを窓際の僅かな平らになっているスペースにちょこんと座らせていたやつです。
これをやりたくて、上記の「何故君がいる!?」辺りにある写真に写っている高海千歌のぬいぐるみで真似してみました。
駄目。
全然、窓開かなかった。
仕方ないので寝かせて撮ったんですけど、この表情でその体勢だと正気の沙汰じゃない、くそシュールな絵面になっちゃった...
とりあえず、やっぱり何故か連れてきていた、かのんと愛と千歌の寝そべりぬいぐるみで繋ぎました。
これしか開かなかったんだよ...
でも特急車両だから仕方ないか...
そして12時3分、電車は神保原駅を発車しました。
そして昼飯は...登利平の鶏めし...!
「こんなの食ってたらグンマー人に刺殺されてしまう!」とビクビクしながら(してない)美味しく頂きました。
やっぱりね、特急の車内で食べる駅弁は最高ですわ。うん。
食後のおやつ(?)に、オタクから配布されたミニボーロをつまんで幼稚園児に戻ってました。懐かしい味でした。
上越線に突入して、グンマー帝国を北上していくほどに車窓は雪景色に変わっていきました。
渋川駅までしか乗ったことがないので、その先は完全に未知なるミチです。
こういう大河川にへばりつく崖と対岸の平らな土地という組み合わせの車窓を見ると、旅行しているなぁと本当に感じられる瞬間です。
この時私は、人生で初めて利根川が綺麗な河川だと思いました。
そもそも人間の営みの残骸が投げ捨てられてる下流が、自然13割みたいなクソミドリまみれの上流に綺麗さで勝てるわけないでしょ...という話...
上野駅から4時間3分・195.3kmを走行して、往路の終点である水上駅に到着しました。
電車はここで一旦沼田駅まで回送したあとにまた戻ってくるので、それまで約1時間の自由時間が設けられてます。
ということで外に出ます。駅舎はこんな感じ。
一応ここまでが東京近郊区間らしいんですけど、100km以上も離れてるので「近郊...?」という感じなんですけど。
これは駅前通りを撮ってみたんですけど、雪山近くない?
市街地のすぐ近くまで山が迫っているとか、本当にここは関東か?
水上は関東地方なのに豪雪地帯というのは聞いていましたが、思った以上に積もっててまあびっくり。やっぱりここ東北地方でしょ...
オタクの1人が「1時間あるなら入れるんじゃね?」と言っていました。
とはいえ、駅から温泉街までは徒歩で15分弱。ですが、偶然にも駅前にはタクシーが停車していました。
行きますか?行きませんか?
ということで、ふれあい交流館に来ました。
ここまででタクシーは初乗り運賃の600円。4人で乗ったので1人150円。お茶1本分じゃん!安すぎてびっくり(自分の最寄り駅から家までが高いだけ)。
助手席に座ったオタクが一旦全部払ってくれたけど、後精算でお茶渡せばいいじゃんという話もしてましたが、500mlを3本はまあまあ重いよね...という冗談は置いといて。
温泉街を少しだけ散策するとかならわかるんですけど、まさか本当に入浴していくとは思わなかったですよ。
これだけ急いで入った訳ですから、湯上りミルクコーヒーなんてしている暇はありません。走ります。
こんな絶景も一瞬で見納めですよ。今度はゆっくり来よう...
戻ってきた。
この、改札から直接駅構内が見える構図。デジャブを感じると思ったら羽越本線の村上駅でした。
特急車両が直に見えるというのが何とも言えない雰囲気を出していますね。
国鉄段差
いや、これは私が勝手にそう呼んでいるだけであって公式的なものではないです。ただ、国鉄時代に造られたホームが嵩上げされずに残っているから名付けただけです。
水上駅に別れを告げて、復路の運行を開始しました。
途中、水上駅前の饅頭屋で運営スタッフが買ったという温泉まんじゅう(湯乃花饅頭)が配られました。しかも、200人以上いる参加者全員に配布という大サービスでした。
入浴RTA(リアルタイムアタック)をしたもんですから、お土産を買う時間すらもなかったので、この饅頭配布は非常に有難かったです。
復路の客扱いはグンマー帝国最大都市・高崎の中心駅である高崎駅でした。
ここで、水上駅で出来なかった185系との写真撮影をしてもらいました。
なんだこのLiella!連番は。
一番左の澁谷かのんのTシャツを来てるのが私で、真ん中の嵐千砂都のTシャツを来てるのが後輩ちゃん、一番右の平安名すみれのTシャツを来てるのが当ブログで最も登場回数が多い、最近は黄色いトップバリュの泥水しか渡してこないオタクです。
やはりこの前後はカメラを向けてる人が多い中で、「記念撮影させてください」と断って撮影したものなので、周りにはオタクがいっぱいいて、「気合い入ってんな」なんて言われました。
私は今回も推しを掲げて撮りました。
もうすぐ発車するよ、というタイミングでまさかの211系が入線。
いつの時代の高崎駅...?
みんな「うおおおおおおおお!!!!」ってカメラ向けてましたね。私もですけど。
途中、死ぬほど破壊したい感情にかられてどうしようもない熊谷駅手前で秩父鉄道秩父本線の急行「秩父路」と並走しました。
団臨に乗っていたオタク達が一斉に手を振ると、秩父路に乗っていた乗客もそれに応えて手を振り返してくれました。そんな微笑ましいワンシーンの中、「流石に運転士は...」なんて思っていたら、まさかのサービスをしてくれました。おおおおおおおお!?と車内は拍手喝采。
ということで17時42分、復路の終点である上野駅に到着しました。今回は13番線ホームです。
さっきまで熊谷駅付近の話をしていたのにどうしていきなり70km以上も飛んで埼玉して上野駅の話になったのと思うでしょうが、この区間は高崎線と東北本線を順当に進んで(浦和駅や尾久駅経由)きたのでよく見慣れすぎて見飽きた景色なので写真を撮っていません。
それよりも、今回は電車に乗ることが目的ですから車両を楽しまないといけません。車窓は余裕があったらでいいんです。
...と書いてますが、往路の車内での私は、ららぽーととかアリオなどの商業施設が車窓に飛び込んでくる度に1人で勝手に高まって「お前のテンション上がるポイントが変」だと死ぬほどツッコまれました。
これは、回送列車として発車する直前に記念撮影をキメてた私。Tシャツがうるさいのは仕様です。
東海道線の沿線に住んでいる私にとっては、このカラーの185系は日常の一部でしたね。なのでやっぱり引退は寂しいものです。時代もどんどん変わっていきますね。といっても踊り子の後釜が、ただの魔改造されたE257系というのもなんだかなぁとは思っちゃいますね(新型車両が良かった(欲張るな))。
ご縁があって、今回の団体臨時列車「185系で行く水上の旅」に参加できたこと、非常に嬉しく思っています。企画に関わった皆様には厚く御礼申し上げます。並びに、招待してくれたオタクありがとう!
大人気サークル、上野駅入谷口改札。
それでは、お疲れ様でした!
by 新宿三丁目