【2021年11月28日】
参戦するイベントも無く、推しの誕生日でもないこの日。出かけるにあたって、ふと思い出したことがありました。
ラブライブ!サンシャイン!!と伊豆箱根鉄道がコラボした駿豆線の一日乗車券を買ったときのことです。そういえば、この一日乗車券の有効期限が2021年11月30日だったことを思い出しました。
私も休日はイベントに行ったり名前狩り旅行をしたりしていたので、なかなか乗れる機会が現れず、結局有効期限ギリギリのこの日になってしまいました。
という訳で早速、伊豆箱根鉄道の三島駅に来ました。ここから駿豆線に乗っていくのですが...
実はここまで乗ってきた東海道線で少々やらかしをしてしまいまして...
というのは、何時ものようにICカードのSuicaで自動改札機にタッチして入場しました。これ自体は特に問題となるような事では無いですが、問題なのは熱海駅で乗り換えた時です。
ICカードには利用可能エリアというのがあり、原則としてエリアを跨いで利用する事は出来ません。
例えばSuicaの"首都圏エリア"は熱海駅までです。つまり、私の地元である辻堂駅から三島駅まで利用するとなると、エリアを跨いでいるのでSuicaなどのICカードは利用出来ません。
...というのを、熱海駅を出発してから気がついた私だったのです。
三島駅で駅員に言って下車処理をしてもらいました。反省。
この話はここまでとして、本題の伊豆箱根鉄道駿豆線の乗車です。車両は3000系(第7編成)です。
こちらが、今回使用する一日乗車券です。smile smile ship Start!衣装のAqoursメンバーが描かれたオリジナルデザインの乗車券です。
乗っている時に思ったことがあるのですが、ドア広告、デカくね?
少なくとも東海道線は写真の場所に広告が貼られていないので、かなり主張が激しいなと驚きました。
途中駅である、伊豆長岡駅で下車しました。初めて伊豆半島を攻めた時(2021年5月3日)は立ち寄っただけなので、今回初めて駅構内に降り立ちました。
ここからは、目の前に停車していた伊豆箱根バスに乗りました。
電車が10時05分に駅に到着でバスが10時10分発と、いい感じの接続が取れてしまったので乗ることに。
さらに運良く、車両がラブライブ!サンシャイン!!のラッピング1号車(恋になりたいAQUARIUM)でした。
実はこれが初めての伊豆箱根バス乗車だったりするので、このラッピングバスに乗るのも当然初めてです。
車体ラッピングだけではなく、車内の広告部分にはMV中のメンバーのアップが写ったカットが並べられていて驚きました。
中ドアの整理券発券機には梨子がいたりと、車内のラッピングも施されていて、力の入れ具合が凄いなと感じました。
「止まります」の降車ボタンの部分も各メンバーのイラストがそれぞれのボタンにありました。ちなみに神奈中バスだと何も貼ってないよ
また、車内放送もAqoursのメンバーが停留所毎に1人ずつ順番に喋っていました。私の記憶を辿れば果南→鞠莉→ダイヤ→梨子→曜→千歌→善子→ルビィ→花丸の順番だったと思います(間違っていたら教えて欲しいです)。
これは下車する前に撮影した、車内の広告部分に掲出されていた千歌。うーん、可愛い!
終点の伊豆・三津シーパラダイス停留所で下車しました。
ということで、まさかのやってきちゃいました、内浦。
当初の旅程に入っていなかったかというと嘘にはなりますが、伊豆長岡駅であんなにすんなり乗り継げるとは思っていなかったのでいい意味で旅程がずれました。
そういえば、見たことないラッピング車両だと思ったら、伊豆箱根バスのラッピング1号車・恋になりたいAQUARIUMは今回が初見だったことに気が付きました。
日の当たり方があまりよろしくなかったせいで真面目に撮っていなかったので、今度はちゃんと全員分の撮影をしたいと思います。
内浦に来て、まずは三の浦総合案内所に行きました。前回来た時とは違うまちあるきスタンプが置いてあったので押していきました。
誕生日の近いメンバーのイラストが掲出される入口前の柱は、黒澤ダイヤ(1月1日生まれ)と鹿角理亞(12月12日生まれ)の2人でした。
とまあこんな感じで誕生日を迎えるメンバーもだいぶ先で、しかもラブライブに関する大きなイベントやライブも無いため、今まで行ってた時よりかなり人が少なくとても静かでした。
それはそれで快適なので良かったです。
加えて、この日の天気は快晴で富士山も頂上付近が絵に描いたような雪の被り方をしていてとても綺麗な景色だったので、すごく心地が良かったです。
内浦に来たのは、ここに行くためです。
そう、OH!MOS(オーモス)です。
寿太郎みかんを擁するJAなんすんの販売所ということで、千歌のフィギュアやポスターが貼ってあったり、中の人である伊波杏樹さんのサイン入り色紙が飾られていたりと、千歌推しの私にとってはすごく居心地がいい場所で、内浦に行った時は必ず訪れたいお店です。
家へのお土産として、沼津茶の茶葉と寿太郎みかんのママレードを買いました(撮影は自宅)。
千歌が描かれてるラブライブ!サンシャイン!!コラボパッケージの沼津茶の茶葉は色々な場所で買えますが、やっぱりOH!MOSで買いたくなりますね。
OH!MOSで家へのお土産に沼津茶の茶葉を買うために内浦に来た訳ですが、それだけでは勿体ないと感じたので、道路を挟んで向かいにある長浜城址に行きました。
北条氏の水軍の拠点として歴史的にも重要な役割を果たし、現在でもその遺構が比較的良好な状態で残されていたことから、1988年に国の史跡に指定されています。
これは、先程の写真を俯瞰で撮影したものですが、安宅船(あたけぶね)と呼ばれる軍船で、室町時代〜江戸時代初期にかけて日本全国で使われました。
特徴はその船体の大きさで、百十数人もの戦闘員が乗り込むことが出来たほか、重厚な武装もできたそうです。
長浜城址がある小山の突端部からの景色。やっぱり富士山と淡島が綺麗に映ってますね。
この内浦湾を含む奥駿河湾は海岸線の目の前で水深が深くなっている地形的特徴から船舶の停泊が多いです。
その突端部にかけてまるで棚田のように段々になっているこれは、曲輪(くるわ)と呼ばれるものです。本来あり斜面を削ったり盛土をしたりすることで平面部分を作り出し、敵が攻めてきた時に防衛したり、城内に暮らす人々の家屋が建てられたりしました。
有名な城にある「本丸」や「三の丸」と名が付いているのは全て曲輪のことです。
写真のものは小規模な曲輪ですが、大きなものもあります。
ここは、長浜城址で最も高い場所にある第1曲輪です。
第1曲輪からの眺めはとても良く、富士山と淡島と沼津市街地をいっぺんに見渡すことができました。
この景色の良さは北条氏も目をつけていたそうで、当時対立していた武田氏が現在の沼津市街地に築城した三枚橋城を見ることができ、敵の動きを監視することも出来たらしいです。
そしてここが長浜城址で一番広い曲輪である第2曲輪です。
写真中央に見える柱の集まりは、かつてここに建物(住居だった気がする)があった跡です。
曲輪の一角に、堀切と呼ばれる敵の侵入などを防ぐための溝が残っていました。私の身長くらいの深さがありました。
部分的とはいえ、こんなに綺麗な遺構としてお堀が残っているのは初めて見ました。
さらに下には第3曲輪がありました。が、道中でクソデカスズメバチ(らしきヤバい虫)がぶんぶん飛び回っていたのでこれ以上の探索を断念しました。
3ヶ月前の千歌の誕生日に行った時には気がつかなかったのですが、この弁財天は第3曲輪にあった事を知りました。
今回もそっとお参りをしていきました。
この日の旅行の成功をお願いして、下山しました。
長浜城址から北東に歩き、内浦の中心街(勝手に定義)の三津にやってきました。こういう表現をしていますが、ラブライブ!サンシャイン!!のアニメで一番登場する地域です。
長浜城址から三津まで歩いている間、東海バス1台(5号車・サイバーセキュリティ)と伊豆箱根バス2台(3号車・未来の僕らは知ってるよ、1号車・恋になりたいAQUARIUM)の3台のラッピング車両とすれ違いました。やっぱりこれだけのラッピングバスが走っている地域はそうそう無いよなぁと思いました。
時刻は12時くらいで、ちょうどいい時間だったのでお昼ご飯を食べていくことに。折角なので今まで行ったことないお店にしようと思い、"善子旅館"こと「とさわや」さんの食事処でマグロ丼をいただきました。やっぱり内浦といえば魚介類...ということで。
丼の上にガリが乗っていたりと、なんだかお寿司のような感覚で食べられたのが面白かったです。ご馳走様でした。
この後の行程も考えて、そろそろ内浦を離脱することに。再びバスに乗るために伊豆・三津シーパラダイス停留所に来ました。
車両はラッピング3号車でした。
出発時刻まで時間があったので、全然撮れていなかった車内を撮りました。
千歌(優先席付近の広告スペース)
善子(前ドア横)
ダイヤ(仕切り左側)
ルビィ(仕切り右側)
梨子、鞠莉、果南(車両後方)
あとは、降車ボタンの部分も撮りました。
千歌
梨子
果南
曜
ダイヤ
善子
花丸
鞠莉
ルビィ
私自身はまだ他に誰も乗ってきてないのを確認してから車内を撮影してまわっているだけなのですが、傍から見るととても不審な行動らしく、通りかかった陽キャらしき人に「車内にヤバい奴がいる」とはっきり言われてしまいました...
ありがとう、内浦!また来ます。
バスに揺られて、再び伊豆長岡駅に戻ってきました。
この日の一番の目的である伊豆箱根鉄道駿豆線の乗車を再開します。
車両は3000系(第5編成)でした。
駿豆線は単線ですが、行き違いが可能な駅が多く運転本数が多いので、伊豆長岡駅から修善寺駅の間にある3つの途中駅のうち、大仁駅と牧之郷駅の2駅で上り線と行き違いをしました。
クロスシートでまったりしていると、駿豆線の終点である修善寺駅に到着しました。
昨年の3月末に特急踊り子で来て以来、約1年8ヶ月ぶりの下車です。
2人の「修善寺」さん。鉄道むすめの修善寺まきのと、温泉むすめの修善寺透子です。
修善寺に来たのは良かったのですが、あまり時間が取れなさそう...というよりは乗りたい電車があったので、それの発車時刻までどうやって時間を潰そうか考えようとしたとき、ある施設が駅前にある事を思い出しました。
それが、マックスバリュ修善寺駅前店です。ここはマックスバリュ東海が運営する店舗ですが、以前は同じイオングループのグルメシティ関東が運営していました。
店内は、昔からある地方スーパーのような雰囲気ながらもTHE・イオングループという感じで、私の地元にあるジャスコとよく似た空気感があり、本当に帰ってきたかのような安心感がありました。
探訪記念といってはあれですがレシート回収も兼ねて、この後乗る電車の車内でしばく飲食物を買っていきました。
出発するまでまだ時間があったので、反対側の南口へ。
修善寺駅はこの南口が旧来からの玄関口で、マックスバリュに行く際に通った北口は2014年の駅舎リニューアルと共に新設されたものになります。
なお、バスターミナルは南口にしかありません。
その一角には、なんだか昭和の雰囲気を感じるフォントの看板が目立つ、東海バスの案内所がありました。
一瞬古臭そうに見えましたが、2014年に運行を開始した高速バス「伊豆長岡・修善寺温泉ライナー」の文字だったり、壁も綺麗そうに見えたので、看板だけが開設当初からずっとあるのかなと思いました。
ここは東海バスの独壇場なのかと思いきや、沼津駅南口でも見た伊豆箱根バスの開業70周年の復刻塗装の車両が走っていたので、修善寺エリアもしっかりと小田急グループ(東海バス)と西武グループ(伊豆箱根バス)が殴りあっているんだなと確認できました。
さて、修善寺駅から乗りたかった電車という、特急「踊り子16号」東京行きに乗車します。
この特急踊り子で三島駅まで乗るのですが、実は今回のように伊豆箱根鉄道線内のみの利用だと座席を指定する事が出来ず、2021年のダイヤ改正から全席指定となった特急踊り子においては"座席未指定"という形で、しかもなんと硬券で発券されます。
料金は200円(小児100円)です。
なので、自動改札機を通さずに駅員に見せるタイプの一日乗車券と硬券の特急券という、昔の気分に勝手になっていました。
車両は、2020年3月14日のダイヤ改正から投入されたE257系2000番台です。
特急踊り子には、それまでは185系という国鉄時代に製造された味のある特急車両が充てられていたのですが、運行を開始してから40年経っているというのもあって置き換えられました。
充当される列車全てがE257系に置き換わった2021年3月13日のダイヤ改正以降から伊豆箱根鉄道線内の特急料金設定と座席未指定制度が実施されました。つまり、それまでは自由席もあって伊豆箱根鉄道線内のみだと特急料金無しで乗ることが出来たというわけです。
あと、置き換えで投入されたE257系ですが、こいつはもともと中央本線の特急「あずさ」「かいじ」として運用されていたもので、塗装を変えてちょちょいと魔改造を施してぶっ込まれただけなので、車両自体は製造されてから20年経っているまあまあのボロです。
特急の車内で優雅なひとときを過ごそうとマックスバリュ修善寺駅前店で買った檸檬堂と紀文のちくわ(まともな竹輪)をしばいていたのですが、走行中の小刻みな揺れが酷くて優雅なひとときとはいきませんでした。
新型車両を投入して欲しかったですが、それは伊豆急行のほうを走行する「サフィール踊り子」だけでした...
先述のように特急踊り子は全席指定なので、座席未指定で乗っているということは、頭上のランプが黄色に点灯したら次の駅でそこに指定席券を持った客が乗ってくるので他の空いてる座席に移動しなければいけません。
なので自動的に「乗車区間を座席を移動せずに下車まで出来るかチャレンジ」が開催されました。勝手にやってろって感じですけどね...
結果はチャレンジ成功でした。
ということで、三島駅で下車です。踊り子はこの先はJRの路線を走行するので、当然ながら三島駅はJR東海のホームに止まります。
伊豆箱根鉄道の乗車券しか持っていなかった私は、一瞬焦ってJRの改札に突撃しましたが、直後に冷静になって伊豆箱根鉄道との連絡改札から駅員に一日乗車券と特急券を見せて下車しました。
南口のバスターミナルから富士急シティバスのサントムーン無料シャトルバスに乗車しました。
「特急に乗ったから三島駅では余裕で乗り換えられるだろう」と思っていたら実際には5分しか乗り換え時間が無く、割とギリギリで間に合った形になってしまいました。
無料シャトルバスの終点、私がこの日どうしても行きたかったショッピングモールのサントムーン柿田川です。先頭に「daitobo square(ダイトーボースクエア)」と付くように、ここにはかつてダイトウボウ(旧・大東紡績)の三島工場がありました。なので、運営もダイトウボウの関連会社である大東紡エステートが担っています。
"三島工場"とは言ってましたが、所在地は三島市の隣にある駿東郡清水町です。
フロアガイドもしっかり回収する事が出来ました。もともとこの日攻める予定だった商業施設がサントムーン柿田川だけだったので、そこで回収出来たのはとても嬉しかったし、なんだかほっとしました。
そんなサントムーン柿田川から見た富士山が、山頂の丁度いい積雪具合と夕日に照らされている感じが、昼間とはまた違う綺麗な姿でした。
因みに、"サントムーン(SUN TO MOON)"とはSun(太陽)とMoon(月)の意味で、開業当初もそれに倣って「太陽の国ゾーン」と「月の国ゾーン」の2つで構成されていましたが、現在では「セントラルコート(Central Court)」も加わって3つの名称にわかれています。
また、上記の本館に加えて別館の「サントムーンアネックス」、そして2020年3月10日には新館の「サントムーンオアシス」が開業しています。
帰りの無料シャトルバスに乗るまで少し時間があったので、足を伸ばして柿田川公園に行きました。
名水百選に選ばれた「柿田川湧水群」を擁する公園でもあります。
そしてこちらがその湧水です。写真1枚目と2枚目が第1展望台から、3枚目は第2展望台から見たものです。「わき間」と呼ばれる場所からずっと水が湧き出ているので、底にある砂がうねうねと動いているのがよく見えました。
その湧水を源流として流れている河川が柿田川です。長良川や四万十川と並んで「日本三大清流」のひとつに数えられる、全長が約1.2kmしかない日本一短い一級河川です。
さらに、国の天然記念物にも指定されており、河川自体の指定としては沖縄県国頭郡本部町にある塩川に次いで2件目だそうです。
そしてやっぱり、柿田川の湧水も伊豆半島ジオパークのジオサイトでした。
富士山の火山活動によってもたらされた湧水ですから、そりゃそうですよね。
流石はユネスコ世界ジオパークに認定されただけあって、今まで訪れた伊豆市・伊豆の国市・沼津市、そしてここ駿東郡清水町と伊豆半島の各自治体にこういったジオサイトが広がっているのが凄いですよね。
日も沈んでしまい、見るものも見れなくなってしまったので時間に多少余裕がありましたが無料シャトルバスのりばに並んで三島駅へと戻りました。
行きの反省を活かして、帰りはきっちり切符を買いました。
帰りの電車は、なんと沼津駅始発で宇都宮線に直通する上野東京ラインに乗ることが出来ました(熱海駅での乗り換え無し)。
それでは、お疲れ様でした!
by 新宿三丁目
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