【2021年03月07日】
あの完璧な優勝から一晩、今回はめちゃくちゃ気持ちよく寝ることが出来た私は、清々しい朝を迎えました。
天気もよく晴れていたので、朝の陽射しを浴びることが出来ました。
ホテルの朝食はこちら。前回は和食だったので、今回は洋食を選びました。
さて、問題はここからです。
この日の行程が一切決まってません。
前回は特急いなほに乗って秋田方面へ行きました。また、新潟市中心部のショッピングモールもほぼ巡りました。
時刻は8時半前。そこで、私はひとつ思い出します。
「新潟に知り合いのオタクがいる」
とりあえず凸る事を連絡します。そして、最寄り駅までの経路を確認します。
新潟方面に行くので、9時53分発の普通 吉田行きに乗ればいい感じに行けると検索で出ました。
その電車までは1時間以上あったので、さてどうしようとまた考えます。そして思いつきます。
「村上市内を少しだけ観光しよう」
ということで、静かな朝の村上市内を歩きます。
城下町として栄えたこの街並みは、都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」を受賞したこともあるほどです。
国の重要文化財「若林家住宅」をはじめとした武家屋敷など、昔ながらの建築物なども残っています。
少ししか巡れなかったので、少ししか触れられませんが...
城下町として発展していったということは、当然「城」があるはずです。
ということで...
村上城にやってきました!...とはいっても本体は山頂ですし、なんなら城跡ですからね......
ここが登山口...ならぬ登城口です。文化財に指定された記念の石碑もあります。
久しぶりにこれだけの段数を登り、明らかに自分の体力が落ちたなと実感させられました。一応運動部だった中学時代なんかはこれくらいの山登りはそんなに苦ではなかったのですが、普段からの運動が無くなるとやはり体力というものは落ちていきますね...
勿論こうなるとは予測してないので、普段履いてるスニーカーで登っています。とても登山とは程遠い格好です。
せめて上着にマウンテンパーカーを着ているという部分は適した装備(?)
山を登った後にはご褒美が待っています。ご覧下さい、この絶景!......って木で見えづらいわ!ってならないでください。ここはまだ山頂ではないので......もっと良いところがありますので。
村上城の案内看板も設置されています。この一帯は保健保安林に指定されており、休養場や局所的な気象条件の緩和などに貢献しているらしいです。
城の石垣などはしっかり遺っています。崩れている部分などを修復するための工事をしており、開始から15年以上経っても続いているそうです。それだけ石垣の修復が大変だということでしょうか。
山頂に到着です。城址なので、お城自体はありませんが......
村上城は臥牛山(がぎゅうさん)の山頂にありました。別名「舞鶴城」とも。
山頂からの景色は素晴らしいです。それほど高すぎない標高なので、村上市街地がはっきりと一望出来ます。
瀬波温泉方面を臨む。中央部分に広めの道路が伸びており、ちょうど建物に囲まれた森林とぶつかる辺りに村上駅があります。
朝日連峰方面を臨む。以東岳の山頂......とまではいきませんが、うっすら雪が残る朝日連峰の姿を見ることが出来ました。
詳しいことは東北電力がしてくれているそうです。って村上市は電力会社的には東北なのか...
とはいえ、これが何時のものなのかはよく分かりません...というのも、この俯瞰図では村上総合病院が駅の手前(東側)にありますが、ここ最近、反対側の駅西側に移転したからです。
これは記念碑なのですが、刻まれているのは"村上城址"ではなく別名である"舞鶴城址"となっています。ですが、ここにかつて城があったという証拠でもあります。
こんな感じで山頂でぬくぬくしていますが、ここで重要な問題が発生していることにまだ気がついていません。
あの記念碑の写真を撮影し終えた時点で9時26分、乗車予定の電車は9時53分発です。30分を切っています。
しかし、まだ山の上にいます。15分近くかかって登った登山道を下り、そこから約3kmも歩かなければいけません。当然間に合う訳がありません。
そんな事には気付かず、登山道を通常ペースで下ります。そして、上町交差点まで戻ってきてようやく気がついたのでしょう。小走りに切り替わります。
こうして、チキチキ乗車チャレンジレースの幕開けです。
「9時53分発」に乗れないとどうなるか。次の列車は10時23分発ですが、これは特急いなほです。その次は11時21分発なので、普通列車は1時間半後という事になります。つまり、逃すとこの日の行程が根こそぎ崩れるという事です。それは何としても阻止しなければいけません。
ほぼ持久走状態で走り続けること15分、村上駅まであと100mちょいの所で信号に引っかかります。時刻は9時52分。正直終わったな...と思いました。ですが、僅かな可能性に全てを賭けて青信号に切り替わった瞬間に全力疾走。
改札には駅員が立っており、改札内に戻っていくのが見えました。その直後に私が全速力で改札をSuicaでタッチ通過。
その様子を駅員はしっかり見ており「新潟方面ですか?」と一言。私は「はい!」と即答。
「まだ間に合うんで急いで!」
その言葉に一瞬で安堵。躓かないように階段を降ります。すると、そこには車両が2編成。一瞬で判断が付かなかった私に車掌が「新潟方面はこっちですよ」と案内してくれました。
汗だくで押しボタンのドアを開けて乗ると直後、発車ベルが鳴り発車。
こうしてチキチキレースに勝利した私は、これから会う知り合いに連絡。乗り換え予定の新潟駅までゆっくりしました。
ところが、そう簡単にいかないのが新潟支社らしいです。
単線の白新線に直通して最初の停車駅、イオンモール新発田の最寄り駅・西新発田駅で列車の行き違いが行われましたが、なんと反対側の列車が遅れているというのです。なので、行き違いが完了するまで停車するという形になり、結果的には7分遅れで発車しました。
新潟駅では乗り換えが2分しかないので、単純にいけば間に合いません。しかしそこは心があったようで、接続待ちをしてくれました。同じホームの反対側に停車していたので余裕の乗り換えです。
白新線から信越本線に乗り換え、新津方面へと向かいます。接続待ちをしたので、今乗ってる電車も5分遅れています。そうすると問題なのが、次の乗り換えです。
そこは問題ありませんでした。遅延してる時間よりも乗り換え時間の方が長かったので、多少の遅延なら普通に乗り換えが可能だからです。
その駅は、新津駅です。新津駅には羽越本線と信越本線、磐越西線の3路線が乗り入れており、このホームはそのどこへでも発着出来るので、アメンボのような隣駅表示になっています。
今回は磐越西線に乗り換えました。この車両はキハ110系で、2016年に八高線で乗って以来約5年ぶりの乗車です。
この列車に乗ると、「旅行してるなぁ」という気分に一層させてくれます。
というのも、私の住んでいる街は電気で走る列車しかいないので、ディーゼルで走るこの列車はいつ乗っても新鮮に感じられること、窓にカーテンが付いていることで普段乗っている通勤列車とは一線を画す存在である、ということでしょうか。
車窓には美しい朝日連峰がよく見えました。
反対側の座席に座ってしまったのでしっかりは見れなかったけど...
こうして、目的地である五泉駅に到着です。
下車をし、いつもの癖で車両の方を振り返った時、私は今年一番(暫定)の衝撃を受けます。
方向幕がフルカラーLED
キハ110系は最初に製造されてからもう30年は経っている車両です。私のイメージでは方向幕は上下に動くタイプの幕だったので「お前...いつの間にそんなデジタル化したのか...」と衝撃を隠せませんでした。
そして、予定時刻通り知り合いのオタクと(予期せぬ)エンカを果たします。実家に帰省中のところに私が凸った形です。
どういう訳か、五泉市街地を車で駆け抜けてます。
丁度昼時だったので、おすすめの定食屋に連れて行ってもらいました。「とりかん」という鳥料理店です。
唐揚げひとつひとつが大きくて食べ応えがあり、ほんのりカレーの香りがしたのが特徴的でした。とても美味しかったです。ごちそうさまでした。
この後はというと、エンカした当初の目的である場所に向かいました。
咲花温泉です。
新潟の温泉地といえば月岡温泉や岩室温泉などが有名ですが、五泉市にも温泉地があります。
泉質は硫黄泉、腐った卵のようなにおいです。
ずっと前から思っていましたが、腐った卵のにおいがよくわからないのでこんなにおいなんだぁって感じですが......
来たからには勿論温泉に入ったのですが、今回は同行してるオタクのお気に入りだという「咲花温泉 翠玉の湯 佐取館」さんにいきました。
浴槽は4階にあり、景色も良かったです。すぐそばにJR磐越西線の線路がありましたが、ちょうど運行空白時間帯で1本も来ませんでした...
また、エメラルドグリーンの湯もありました。これは空気に触れると変色するというもので、硫黄濃度が高い事の特徴でもあるらしいです。あとは"湯の花"もありました。
さて、この後の予定ですが...
決まっていません。
咲花温泉に行くとしか決めていなかったので、その後のことは考えてません。
しばらく2人で考えたのち、辿り着いたのは...
まさかの温泉地はしごです。なので、こちらでは湯に浸からず、足湯のみ入ることに。
ここは、"月岡温泉発祥の地"らしいです。飲泉も出来るらしいので試しに飲んでみる事に。
ひとつ言っておきます。月岡温泉も咲花温泉と同じく硫黄が多い温泉です。
味の感想は.........ここでは言いません。まぁ、そういうことです。
温泉といえば温泉まんじゅう!
忘れずに購入です。家へのお土産にもしました。
私の帰りの時間もあるということで、ここら辺で月岡温泉を離脱。新潟駅に向かいます。
政令指定都市なのに一面のクソミd...田んぼをまっすぐぶち抜く県道だったり、もはや高速道路規格のバイパス(新新バイパス)を通ったりしながら、新潟駅南口に到着。
2回目の新潟旅行もここまで。オタクと別れを告げて帰路につきます。
ここから乗るのは、E2系の「とき」です。
帰りの切符はこちら。そうです、今回も...
やっぱりその場のノリと勢いって恐ろしいものですね。財布の紐なんて無いようなもんですよ...
グリーン車の車内はこんな感じ。やっぱり上越新幹線の現役最古参という事もあって、コンセントは付いていませんでした。
優等座席に座ると、どうしてもお酒をキメたくなってしまうのでここも日本酒を。さっきまで一緒にいたオタクおすすめの銘柄を飲みました。
今回乗った「とき338号」、停車駅はなんと新潟駅から東京駅までの各駅でした。あの本庄早稲田や熊谷にも止まったんです。
2時間以上かけて東京駅に到着です。帰ってきてしまいました。
何も予定が無いと言いながらも、なんだかんだで埋まりました。
あまり深く考えずに気の向くままに動くのもいいものですね。
これで一番の目的は達成出来たので、しばらくはお預けです。ですが、また新潟には行きたいですね。未踏のイオンモールとか......
それでは、お疲れ様でした!
by 新宿三丁目
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